どうなる中学・高校入試

【2023年度中学入試直前情報①】受験者数は増加続くと専門家は分析 中堅校に志願が集中か

2022.12.23

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川口敦子
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首都圏の中学入試の出願が始まっています。コロナ禍では3回目となる入試。どんな傾向が見られるのでしょうか。首都圏で最大規模の公開テストを運営する首都圏模試センターの北一成・教育研究所長に聞きました。(写真は受験会場に入る受験生と保護者=2022年2月1日午前7時16分、東京都練馬区、福留庸友撮影)

北一成

話を聞いた人

北 一成さん

首都圏模試センター教育研究所長

きた・かずなり/1985年日能研入社。広報や進学情報誌「進学レーダー」の編集などに携 わる。2013年退社し、日本Web学校情報センター、JWSIC教育研究所を開設。取材等で約400校をのべ3000回以上訪問。2000人以上の保護者の相談を受けてきた経験を持つ。2013年11月から現職。

受験者数はさらに増える傾向

――コロナ禍でも中学受験者数は増え続けてきましたが、2023年度はどうなるでしょうか。

更に増えるのではと予測しています。

中学受験はこれまで、難関校を目指して時間をかけて勉強する熱心な層と、入試の時点で自分の実力に見合った私立校を探すというライトな層とで二極化していました。今はそれに加え、新型コロナを機に公立中進学から中学受験にシフトした「駆け込み受験」という層が加わって、三極化したというのが実情です。

中学受験は4年生から準備を始めるのが王道ですが、例えば習い事などを一生懸命続けてきた子は集中力があって意志も強い子が多いので、「駆け込み」による1年間の勉強で間に合ってしまう場合もあります。でも最難関校を目指すなら1年間の受験勉強では厳しいのが正直なところで、結果的に中堅校に志願者が集中し、かつての「ライト」な受験が成功しにくくなっている印象です。

【2023年度中学入試直前情報①】
入試に備えてホテルに前泊し、勉強する23区内在住の受験生=2022年1月、家族提供

――「withコロナ」が定着して、今年は直接学校に足を運べる機会が増えたのでは。

大規模な説明会ではなく、少人数での学校体験会を何度も行う学校が増えました。実践女子学園や山脇学園などの伝統女子校を中心に、学校側の工夫が志願者増につながったところもあります。聖セシリア女子では1日1組限定で説明会を行った結果、色んな質問ができたという声もあります。実際に学校見学できるメリットは、受験生にとっても学校にとっても入学後のミスマッチを防ぐために大きいでしょう。

コロナを境に、在校生へのメンタルケアをどうしているのかも注目ポイントとなったようです。休校期間中もオンライン部活やオンラインホームルームを続けた学校は保護者にとっても魅力的に映りますからね。

試験に関する影響では、フェリス、横浜雙葉、横浜共立学園、立教女学院が、現時点で既に面接中止を決めています。昨年は年明けにバタバタと公表した学校もあったので、志望校のホームページはこまめにチェックする必要があります。

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