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数学偏差値29から東大理科II類へ 私が独学で合格できた理由

2023.03.20

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川口敦子
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現役時代に数学の偏差値が29だったという作家で心理カウンセラーの杉山奈津子さんは、高校3年生から独学で受験勉強を始め、1年間の浪人生活を経て東京大理科II類に合格しました。どのような勉強をしてきたのでしょう。(写真は講義する杉山奈津子さん、本人提供)

杉山奈津子

話を聞いた人

杉山奈津子さん

作家・心理カウンセラー

すぎやま・なつこ/東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく静岡の実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。

まず過去問を「読む」

数学が大の苦手だったのに東大の理科II類を目指したのは、薬学を学び、苦しんでいる人の助けになる本を書きたいと思ったからです。私立の中高一貫校に進んだものの校風になじめず、高2のときには時々、保健室登校をしていました。そこの本棚でうつについての本を見つけ、書かれた対処法に救われた思いがしたことが転機になりました。

本を書くなら出版社が多い東京で暮らしたいと母に相談すると、「国立大なら学費と生活費を出してもいい」とのこと。調べてみると、東京で薬学部がある国立大は東大だけでした。それで、高3の春から東大を目指して受験勉強を始めることにしたんです。

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