新しい教育のカタチを考える
中学生が「協働して考える力」を競うコンテスト 神奈川県内4校の混成チームが課題解決に挑戦
2023.06.07

女子校、男子校、共学と、異なる中学に通う生徒が地域活性化などの課題解決に挑む「明日の思考力コンテストin湘南」が3月末、湘南白百合学園(神奈川県藤沢市、女子校)で開かれました。参加したのは同校と、逗子開成(同逗子市、男子校)、サレジオ学院(横浜市都筑区、男子校)、山手学院(同栄区、共学)の中学生40人。男女混成チームで話し合いを重ね、「協働して考える力」を競いました。(写真は、地域活性化の課題について話し合うコンテスト参加者)
男女混成チームでプレゼン
春休みの一日、普段は他校に通う中学生が次々に湘南白百合学園の校舎に入ってきた。いつもと違う校舎に戸惑った様子であたりを見回していた生徒たちも、プログラムが始まると自己紹介やゲームをしながらだんだん打ち解けていった。
一つ目の探究課題は「長く回るコマをつくろう」。男女混成のグループごとに厚紙やテープ、芯となる割り箸が渡された。「羽は点対称かつ非線対称な図形」という条件で、どれだけ長く回せるかを競った。
「ぶんぶんゴマをヒントにしてみようか」「重心をどこにするかが大事な気がする」「正方形を切って何枚も重ねれば安定する」。次々にアイデアが出され、厚紙を切る人、計測する人と役割分担を進めていった。羽の大きさを変えずに軸の長さを変化させるなど、実験の条件設定にたどりつくチームもあった。2秒以上回転できれば「合格」という設定だったが、優勝チームのコマは20秒以上も回転し続けた。
