美意識を色と模様で表し、日本のファッションとして脈々と歴史をつないできた「きもの」。その歴史を鎌倉時代から現代まで総覧する、かつてない規模の展覧会が開かれる。

 大胆に柄を配した「振袖 紅紋縮緬地束熨斗(べにもんちりめんじたばねのし)模様」は江戸中期の友禅染技術の粋を集めた一品。日本を訪れた米国の大富豪ロックフェラー2世が気に入り、京都での保存に一役買ったとの逸話が残る。白い羽毛で家紋の揚羽蝶(あげはちょう)をあしらった陣羽織は、外国趣味で知られる織田信長が所用したもの。東京国立博物館門外不出の一品だ。豊臣秀吉、徳川家康、篤姫ら歴史上の有名人の衣装も出品される。

 尾形光琳直筆の貴重な小袖のほか、江戸時代の着こなしの流行をうかがわせる「婦女遊楽図屛風(びょうぶ)(松浦屛風)」や「見返り美人図」などの絵画も展示。海外からの里帰り作品もあわせ、200件以上が壮大な歴史絵巻を繰り広げる。

 ◇4月14日~6月7日、東京国立博物館

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