江戸時代以前の古典の美術と21世紀のアートをつなぐ展覧会。過去の巨匠と現代の作家、8組の作品を対比して展示する。全く違う時代の、表現方法も異なる日本の美術が、共通する美意識や関心でつながることを発見させる企画だ。

 尾形乾山の陶器には、デザイナー皆川明の布地が合わせて展示される。乾山の花形の小皿は、形は五つとも同じだがおしべはあえて不均一な表現。皆川の布地も花は同じ円形で表しつつ、おしべ部分はししゅうの技術で自由に動く。同じ花でも一つ一つは唯一無二であるという、自然の造形の特徴に目を向ける。2人の共通する美意識が浮かび上がる。

 漫画や美術で活躍するしりあがり寿は、葛飾北斎の冨嶽三十六景のパロディーを制作。実際には見ることができない嵐の沖合から富士を望む構図は、北斎の想像力のたまものだ。しりあがりはさらに遠く、太陽から地球を眺めてみせる。

 ◇3月11日~6月1日、東京・国立新美術館

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