神戸で創立した竹中工務店が手がけた建物を紹介する「建築と社会の年代記―竹中工務店400年の歩み―」展が11日、神戸市中央区の神戸市立博物館で開幕した。図面や模型だけでなく、ポスターや絵画などを含む計1千点近くの資料から、建築と人間、社会との関わりを読み解く。

 同社は、織田信長の普請奉行だった竹中藤兵衛正高が江戸時代初期、神社仏閣を造る棟梁に転身して創業したとされる。

 展覧会では、冒頭の章「はじまりのかたち」で、江戸時代の竹中家が手がけた三重・正福寺本堂の組物を三次元計測して作った原寸の模型を展示。開催地にちなんで設けた「神戸はじまりのかたち」のコーナーでは、かつての神戸海洋気象台を描いた絵画や横浜正金銀行神戸支店(現在の神戸市立博物館)の建図など、昔の神戸のランドマークの資料も並ぶ。

 終章の「みんなのかたち」では、昨年10月に神戸・旧居留地で行った撮影会の写真に撮影者のメッセージをつけて紹介。阪神・淡路大震災の1年後に撮影した写真と共に飾り、身近な風景を「記録」する試みだ。

 3月1日まで。月曜休館(2月24日は開館し、翌日閉館)。一般1千円、大学生500円、高校生以下無料。期間中は、竹中工務店の社員が語る講演会などのイベントも予定。問い合わせは神戸市立博物館(078・391・0035)。(福野聡子)

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