東京・上野の東京国立博物館で4月14日に開幕する特別展「きもの KIMONO」では、大正から昭和初期にかけて女性の日常着として一世を風靡(ふうび)した銘仙も多数展示される。文明開化ののち、ヨーロッパのモードに影響を受けた大胆で華やかな模様が特徴だ。

 銘仙は、安価な絹糸を化学染料で染め、さまざまな模様を織った丈夫な織物。殖産興業によって絹の生産に力を入れた近代日本の象徴とも言え、大量生産が可能だった。手ごろな価格で販売され、庶民が流行模様のきものを楽しむのに一役買った。バラや向日葵(ひまわり)、カエデなど草花が大きく配されたもの、幾何学模様や帆船の模様など、目を見張るデザインが並ぶ。

 本展では、銘仙の産地だった足利(栃木県)で、日本画家に制作を依頼したポスターの原画も展示される。銘仙を着て、髪に花飾りをつけた乙女を描いた鏑木(かぶらき)清方の美人図も必見だ。

 ■会期=4月14日~6月7日。前期(4月14日~5月10日)・後期(5月12日~6月7日)で展示替えあり。展覧会公式サイト=https://kimonoten2020.exhibit.jp/別ウインドウで開きます

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