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そしてドイツ映画は続く  瀬川裕司
「マサイの恋人」
「マサイの恋人」
「3度下がれば」
「3度下がれば」
エルンスト・ルビッチ監督
エルンスト・ルビッチ監督
 ワールドカップ開催で世界の注目を集め、映画産出国としても好調を維持しているドイツから、今年も選りすぐりの魅力的な新作がやってくる。

 まず目を惹くのは、『マサイの恋人』『裸足の女』『素粒子』という大ヒット作品が揃ったことであろう。
 白人女性とマサイの戦士と恋を描いた『マサイの恋人』は美しい風景と劇的な展開で人々の感動を呼んだ作品だし、ドイツ最高のスターであるT・シュヴァイガーが主演・監督した『裸足の女』は、心温まる<癒し>の物語である。昨年『アグネスと彼の兄弟』で日本の観客に強い衝撃を与えたレーラーは、M・ウエルベックの話題の小説と切り結んだ『素粒子』によって、新しい境地を切り拓いたと評判だ。

 カメラマンとして傑出した実績を残してきたF・ホフマイスターの『3度下がれば』、日独交流の象徴ともいうべきデリエの『漁師と妻』、イタリア系女性監督による『異国の肌』も、現代ドイツの側面をユニークに、しかも繊細に切り取った傑作である。またファンにとって見逃せないのは、<ニュー・ジャーマン・シネマ>の中心人物としてその名をとどろかせたヘルツォークが、長いキャリアのひとつの到達点ともいえる『ワイルド・ブルー・ヨンダー』で元気な姿を見せてくれることであろう。

 そしてルビッチ。ハリウッドでの<洗練された喜劇>の巨匠としての評価はわが国でも定着している。しかし、『寵姫ズムルン』等の超大作を手がける前の、不条理でスラップスティック的要素の強いドイツ時代の中短編については十分に紹介されてこなかった。それらの作品に関しては、世界的規模での再発見および修復の作業が続けられてきたが、今回は17年から21年までの時期の、新進映画監督としての勢いを感じさせる作品が四本も揃った。映画ファンなら躊躇なく会場に駆けつけるしかないだろう。

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