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作品情報

A

マイエルリンクからサラエヴォへ

De Mayerling à Sarajevo
フランツ・フェルディナン大公は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇位継承者ではあったが、革新的な考えの持ち主だったため皇室から疎まれていた。チェコ人のゾフィー・ホテク伯爵と出会った大公は恋に落ちる。たが、身分が違う二人の前には困難が待ち受けていた。流麗なキャメラワークを特徴とする巨匠オフュルスが、史実を基に作り上げた作品。
マイエルリンクからサラエヴォへ写真
1939年/95分/35mm/白黒
監督:マックス・オフュルス
(Max Ophüls 1902〜57)
【主な作品】『歴史は女で作られる』『たそがれの女心』
B

曳き船

Remorques
曳き船サイクロン号の船員たちは、仲間の結婚を祝っていた。その会場に、船が遭難しているという連絡が入るやいなや、船員たちは救助に向かう。妻がいるにもかかわらず船長のアンドレは、救助に成功した遭難船の船長の妻カトリーヌにひかれていく。若かりし頃のジャン・ギャバンとミシェル・モルガンというスターの共演が見物のリリシズムに満ちたドラマ。
曳き船写真
1941年/81分/35mm/白黒
監督:ジャン・グレミヨン
(Jean Grémillon 1901〜59)
【主な作品】『愛慾』『この空は君のもの』
C

最後の切り札

Dernier atout
南アメリカのある都市のホテルで、一人の男が撃ち殺される事件が起こる。捜査を担当するのは、警察学校の生徒で甲乙付けがたく優秀なクラランスとモンテスの二人。良き仲間でありライバルでもある二人は、先に事件を解決することでどちらが優秀か決めることにする。アメリカ映画の影響が見受けられる刑事もので、ベッケルの長編デビュー作。
最後の切り札写真
1942年/105分/35mm/白黒
監督:ジャック・ベッケル
(Jacques Becker 1906〜60)
【主な作品】『肉体の冠』『穴』
D

罪の天使たち

Les anges du péché
ブルジョワの娘アンヌ=マリーは、自らドミニコ会の修道院に入り、修道女になる。その修道院は、刑務所で服役を終えた女性たちをも受け入れていた。アンヌ=マリーは、刑務所で出会ったテレーズという反抗的な若い受刑者に関心を抱き、出所後は修道院に来るように誘う。罪と魂の救済というブレッソンならではの題材が扱われている長編第1作。
罪の天使たち写真
1943年/96分/35mm/白黒
監督:ロベール・ブレッソン
(Robert Bresson 1907〜99)
【主な作品】『バルタザールどこへ行く』『ラルジャン』
E

あなたの目になりたい

Donne-moi tes yeux
彫刻家のフランソワは、美術展の会場で出会った若い女性カトリーヌにほれ込み、モデルを頼む。相思相愛になり、順調に見えた二人だったが、突然フランソワはカトリーヌに冷たい態度を取るようになる。理解できないカトリーヌだが、彼のそのような態度には理由があった。監督と当時の妻が、実際にカップルを演じたエレガントなメロドラマ。
あなたの目になりたい写真
1943年/90分/35mm/白黒
監督:サッシャ・ギトリ
(Sacha Guitry 1885〜1957)
【主な作品】『とらんぷ譚』『ナポレオン』
F

最後の休暇

Les dernières vacances
高校生のジャックは、南仏にある売却が決まった先祖代々の領地で、親族揃っての最後の休暇を過ごすことになる。彼は、いとこのジュリエットとともに売却を阻止しようとする一方で、彼女にひかれていく。思春期の少年が一夏に経験した出来事がみずみずしく描かれる。ヌーヴェル・ヴァーグの精神的な父と見なされるレーナルトの長編デビュー作。
最後の休暇写真
1947年/95分/35mm/白黒
監督:ロジェ・レーナルト
(Roger Leenhardt 1903〜85)
【主な作品】「Le rendez-vous de minuit」
G

海の沈黙

La silence de la mer
ナチ占領下のフランスの田舎で、ドイツ軍に自宅を徴発された老人とその姪は、ドイツ軍将校と同居することになる。フランス文化を愛し、両国の融和を信じる将校は対話を試みるが、二人は沈黙で応対する。本作を見て、J・コクトーは自作『恐るべき子供たち』の映画化をメルヴィルに依頼したといわれる。レジスタンス文学の名作を原作とするメルヴィルの長編第一作。
海の沈黙写真
1947年/88分/35mm/白黒
監督:ジャン=ピエール・メルヴィル
(Jean-Pierre Melville 1917〜73)
【主な作品】『サムライ』『仁義』
H

パリ横断

La traversée de Paris
舞台は1943年、ドイツ軍占領下のパリ。失業中のタクシー運転手マルタン(ブールヴィル)は、豚肉を運ぶ闇市の仕事を引き受ける。一人で運べる量ではないので、酒場で見知らぬ男グランジル(ジャン・ギャバン)を誘うが、グランジルはマルタンの手には負えないとんだ食わせ者だった。対照的な二人のコミカルな掛け合いが楽しいオータン=ララの隠れた名作。
パリ横断写真
1956年/82分/35mm/白黒
監督:クロード・オータン=ララ
(Claude Autant-Lala 1901〜2000)
【主な作品】『肉体の悪魔』『可愛い悪魔』
I

肉屋

Le boucher
女教師エレーヌと、戦争帰りで今は肉屋のポポールは、結婚式で知り合い仲の良い友達になる。その後、女性の連続殺人事件が起こり、エレーヌはその現場に誕生日の記念にポポールに贈ったライターが落ちているのを発見するが…。スリラーの巨匠シャブロルを代表する作品の一つで、当時の妻ステファーヌ・オードランがエレーヌを演じている。
肉屋写真
1969年/93分/35mm/カラー
監督:クロード・シャブロル
(Claude Chabrol 1930〜)
【主な作品】『いとこ同志』『石の微笑』
【上映日時】 9月6日(土) 18:309月15日(月・祝) 13:10
※写真はモノクロですが、上映作品はカラーです。
J

野蛮な遊戯

Un jeu brutal
生物学者として輝かしい地位を築いたテシエは、突然全てを捨てて故郷に戻り、久方ぶりに下半身不随でわがままな娘イザベルと再会する。厳格な父に反発する娘だが、父との再会を契機に、次第に新しい世界が開けていく。その一方で、村では子供が犠牲となる連続殺人事件が起こっていた。高い評価を受け、一躍注目を集めた鬼才ブリソーの長編デビュー作。
野蛮な遊戯写真
1983年/90分/35mm/カラー
監督:ジャン=クロード・ブリソー
(Jean-Claude Brisseau 1944〜)
【主な作品】『ひめごと』『白い婚礼』
【上映日時】 9月6日(土) 13:109月15日(月・祝) 18:10
※写真はモノクロですが、上映作品はカラーです。
K

刑事物語

Police
刑事マンジャン(ジェラール・ドパルデュー)は、麻薬捜査で逮捕された若い女性ノリア(ソフィー・マルソー)を尋問する。釈放されたノリアは危険な金を盗み出し、裏社会から追われる羽目になり、彼女に愛情を持ち始めたマンジャンも巻き込まれていく。パリの嘘にまみれた裏社会と二人の危うい恋愛模様がリアルに映し出されるピアラの大ヒット作。
刑事物語写真
1984年/113分/35mm/カラー
監督:モーリス・ピアラ
(Maurice Pialat 1925〜2003)
【主な作品】『悪魔の陽の下に』『愛の記念に』
【上映日時】 9月12日(金) 13:459月13日(土) 18:30
※写真はモノクロですが、上映作品はカラーです。
L

三重スパイ

Triple agent
スペイン内戦が起こった1936年、ロシア帝政軍の将校が、ギリシャ人の妻と共にパリに亡命する。妻が隣人の共産党員と親交を深めている間、内密の任務を帯びた夫は頻繁に家を留守にする。夫はスパイであることは明かすが、誰のために働いているかは教えない。実話から創意を得たロメールのスパイ、裏切り、騙し、隠蔽に満ちあふれた痛快サスペンス劇。
三重スパイ写真
2003年/115分/35mm/カラー
監督:エリック・ロメール
(Eric Rohmer 1920〜)
【主な作品】『緑の光線』『クレールの膝』
M

誰でもかまわない

Le premier venu
人生に物足りなさを感じるブルジョワの娘カミーユは、誰でもかまわないから、愛情をささげることにする。その相手は、周囲と折り合いが付けられなく、長らく妻と娘と会っていないコスタ。カミーユに関心を持つのは、コスタの幼なじみで刑事のシリル。三人の思いがほとばしり、交錯する。躍動感にあふれた演技を引き出す演出が冴え渡るドワイヨンの最新作。
誰でもかまわない写真
2007年/123分/35mm/カラー
監督:ジャック・ドワイヨン
(Jacques Doillon 1944〜)
【主な作品】『ポネット』『ラ・ピラート』
  • すべて日本語字幕付きの上映です。
  • 作品A、C、D、E、F、J、K、Lは、シネマテーク・フランセーズ所蔵プリントで上映される予定です。
  • 上映作品は外国から借用するプリントであるため、上映プログラムは変更の可能性があります。あらかじめご了承ください。
  • 記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
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  • 上映作品は、英語字幕などが入っている可能性があります。