私の折々のことばコンテスト

「私の折々のことばコンテスト2018」結果発表

「私の折々のことばコンテスト2018」に多くのご応募をいただき、ありがとうございました。

国内外から寄せられた2万7404作品について2018年11月末、「折々のことば」筆者の鷲田清一さんを審査委員長として最終審査を行い、最優秀賞1作品、受賞10作品が決定しました。入選した佳作20作品と、審査員の講評を合わせてご紹介します。

※下線太字部分をクリックすると受賞作の全文が読めます ※学年は2019年1月現在

最優秀賞

あんさんが思っとるほど足下には何もなか、やけん前でも見て歩きんさい

塚原常暉さん
ラ・サール高等学校 2年(鹿児島県)

鷲田清一賞

何にもないから新婚みたい

宮武和花さん
広島女学院中学校 1年(広島県)

はい、トイレ掃除―。

グリスウォルド綾さん
シアトル日本語補習学校高等学部 1年

朝日新聞社賞

一生けんめいすると、何でも面白い

白石温大さん
高知大学教育学部附属中学校 2年(高知県)

ゆっくりでも止まらなければけっこう進む

篠﨑日和さん
東京都立戸山高等学校 3年(東京都)

Z会賞

二兎追わぬ者は二兎は得ず

渡邊愛夏さん
宮城県宮城野高等学校 3年(宮城県)

栄光ゼミナール賞

頑張った匂いがする

佐藤彩羽さん
川西市立緑台中学校 1年(兵庫県)

わけわけ

保ひなたさん
麗澤瑞浪高等学校 3年(岐阜県)

朝日中高生新聞賞

知らない

渡部幸音さん
立命館慶祥中学校 3年(北海道)

ちがう人間に同じ扱いをするのも差別だよ

佐藤美咲さん
広島県立福山誠之館高等学校 2年(広島県)

佳作

【中学部門】

【高校部門】

審査講評

審査委員長 哲学者、京都市立芸術大学学長 鷲田 清一

鷲田 清一

 今年は今までとちょっと違う印象がありました。言葉の意味をありがたくまとめるのではなくて、例えば最優秀賞の作品のように、バス停のおばさんに呼びかけられてカチンときたとか、率直で強い力を持っている言葉も目につきました。少し言葉の幅が広がったという印象があります。

 それでも、全体の半分以上が身近な人の言葉です。もう少し書物に手を伸ばしてほしいと思いました。身近な人の印象的な言葉、それも、ものすごくありふれた言葉に、思いがけない意味をみつけ、掘り下げて考える、そういう努力をした作品が受賞していることは良いのですが、同時に、言葉を探すときに気になっている本を読んでみるとか、そういうことにも取り組んでもらえたらこのコンテストの意味があると思います。

株式会社Z会 上席執行役員 中高事業部 事業部長 宮原 渉

 普段感じたことを言葉で表現するというのは非常に難しいものです。今回候補として上がってきた作品はどれも甲乙つけがたいものでしたが、Z会賞を選んだ基準としては、たくさんの中学生・高校生に、ぜひ読んでほしいと思ったものとなります。

 同じ世代の仲間が、感銘を受けたことばを通じて、どういうことを考えてどう表現しているかをぜひ感じてほしい。そして、粗削りでもいいから、自分でも感じたことを文章として表現してほしい。そういう連鎖、つながりを期待したいと思います。

株式会社栄光 教務部 部長 古橋 雅治

 入試対策ではない視点で作文を読みましたので、楽しみながら読むことができました。また私自身の中高生の頃と比べると、今の子どもたちの感性はすごいなと感じました。栄光ゼミナール賞は、家族の言葉から、場面をすっと思い浮かべられる、共感できる作品として評価させていただきました。

 全体としては、もっと「読書」を通じて、ことばについて考える機会を持ってくれる中学生、高校生が増えるといいなと思いました。

朝日学生新聞社 朝日中高生新聞 編集長 別府 薫

 2018年は『君たちはどう生きるか』がベストセラーになりましたが、中学生、高校生もどう生きるかという、もやもやとした思いと格闘していることを、作品を読みながら感じました。そういった悩みの中で、家族であったり、本であったりの言葉から「気づき」を得るということは素晴らしいと思います。

 言葉と向き合う、言葉と対話する作品が多く、とても読み応えがありました。こうした言葉との出会いを未来につなげていってもらえたらすごく嬉しいです。

朝日新聞社 執行役員 市村 友一

 旅先や講演会といった外で接した言葉に自分の人生を重ね合わせた作品を朝日新聞社賞に選びました。中学生、高校生のみなさんには、日常のなかで良い言葉だなと思ったら、紙でもスマホでもどこかにメモして残しておいてほしい。それを反芻することで、言葉を自分のものにしていくことが大事かなと思います。

 言葉への思いを文章化することは、自分を振り返ることにもなります。今後も多くの生徒のみなさんに参加してほしいと思います。

お問い合わせ

「私の折々のことばコンテスト」事務局
TEL 049-293-3668(土・日・祝日を除く午前10時~午後5時)
FAX 049-274-7815

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