みどころ

その1サザエさん100選

「サザエさん」は、1946年から「夕刊フクニチ」「新夕刊」「夕刊朝日新聞」を経て、1951年から「朝日新聞」朝刊で1974年まで連載されました(途中何度か休載)。初期から中期にかけては、サザエさんや家族、身の回りの人々との暮らしを描き、高度成長期に呼応した後期の作風は社会風刺の要素が増えていきます。また、作者である長谷川町子自身が登場し漫画制作そのものをテーマにした作品も増え、円熟味を増していきました。

『サザエさん』第一巻(1947年)表紙

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  • 記念すべき第一回作品
    「どうもあんなふうでこまります」
  • 「ねたふり」
  • 「花火」
  • 「休載あけ」

その2戦前戦後の貴重な資料を初公開

長谷川町子は、最愛の父を亡くした翌年の1934年、14歳の時にスケッチブックを持参して当時憧れの漫画家・田河水泡宅に弟子入りを志願しました。当時、「のらくろ」で一世を風靡していた田河水泡の目にとまり、すぐに弟子入りを許可され、翌年の1935年に、天才少女漫画家としてデビューします。弟子入りの時に持参したスケッチブックや、記念すべき初めての連載漫画「チャッピーフーチャン」、『少女倶楽部』に連載した「仲よし手帖」、さらには小学館や講談社の雑誌のために戦時下に描いた漫画など、初公開を含んだ貴重な原画や掲載紙を紹介します。

その3エプロンおばさん、いじわるばあさん

「エプロンおばさん」は、「サンデー毎日」(毎日新聞社)で1957年1月6日号〜1965年7月25日号まで連載された短編漫画です。昭和30年代の下宿屋を舞台として日常生活のドタバタ、当時の世相や、時事ネタ、風刺を取り入れました。
「いじわるばあさん」は、「エプロンおばさん」連載中、「サンデー毎日」(毎日新聞社)の1965年新年号で登場。その後、1966年1月2日号〜1971年7月18日号まで連載された4コマ漫画です。米国作品『意地悪じいさん』(ボブ・バトル)に触発され、「サザエさん」や「エプロンおばさん」でのヒューマニズム的作風から意図的に離れた長谷川町子代表作品の一つです。テレビドラマ化やテレビアニメ化もされました。

その4サザエさんうちあけ話、サザエさん旅あるき

「サザエさんうちあけ話」

「サザエさんうちあけ話」は、1978年に朝日新聞夕刊で連載した自伝エッセイ漫画。田河水泡への師事や駆け出しの頃、「サザエさん」連載や休載を巡るエピソードなどを披露しました。「サザエさん旅あるき」は1987年に朝日新聞で半年連載したエッセイ漫画です。国内外の旅や思い出をテーマに描いた最後の作品となります。

その5絵本のしごと

「ぞうのおまわりさん」

長谷川町子は動物好きで、「サザエさん」連載開始の頃から、動物が登場する絵本を数冊手掛けていました。漫画執筆中も「サザエさんえほん」や「まちこえほん」など、絵本のしごとを並行して続けました。

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