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2012年10月4日11時37分
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職人精神と工業化つなぐ オロビアンコ

写真:1996年にイタリア・ミラノ近郊で創業拡大1996年にイタリア・ミラノ近郊で創業

■オロビアンコ社長 ジャコモ・バレンティーニ

 鮮やかな色づかいが特徴的なバッグを作るオロビアンコを率い、デザインも担う。東日本大震災の復興に寄与したいと、日本の財布メーカーとの協業に取り組み、9月にイタリアから来日した。

    ◇

 私たちはファッショナブルなナイロンと皮革のコンビネーションでバッグを作ることを得意としています。カジュアル化するファッションの流れの中でナイロン製が好まれ、革より軽いことで、たくさんの物を持ち歩く現代のライフスタイルにもマッチしたのだと思います。

 日本人は特別な感性を持っていて、あらゆる人がかばんを持って歩くところに特徴がある。私たちはバッグの金具に至るまで、「メードインイタリー」にこだわっていますが、その物作りが日本で広く受け入れられていることをうれしく思います。

 オロビアンコの製品を生むイタリアの手工業は高い技術を誇りますが、経済の流れがとても速くなる中で、取り残されがちなのも事実。現在は深刻な不況に襲われてもいます。我々は後世に残していくべき職人の精神と、工業化の橋渡しを使命にしています。

 日本ではこれまでも、文房具のコクヨや山梨名産の鹿革などとコラボレーション製品を発表してきました。東日本大震災を受けて「大好きな日本のために何かできないか」と懇意の高島屋のバイヤーに相談し、実現したのが、厚さがわずか13ミリというユニークな財布「アブラサス」のカラーリングです。若いころ画家をしていたので、色にはこだわりがあります。日本の皆さんと協業し、収益を被災地のために役立てられることは大きな喜びです。(中島耕太郎)

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