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2012年11月6日10時52分
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ネットで再注目「アンチ・モードの旗手」

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写真:10月、東京都港区のAoビル内にカステルバジャック青山店を開店。衣料や雑貨などトータルな商品がそろう=大原広和氏撮影拡大10月、東京都港区のAoビル内にカステルバジャック青山店を開店。衣料や雑貨などトータルな商品がそろう=大原広和氏撮影

 流行にとらわれないカラフルでスポーティーな作風で、ジャンシャルル・ド・カステルバジャック(62)は、1970年代から「アンチ・モードの旗手」と呼ばれてきた。日本通でも知られる。

     ◇

 ――最近、また若い世代から注目されていますね。

 「インターネットのおかげです。(歌手の)レディー・ガガやビヨンセ、カニエ・ウエストらが、私の服を着てフェイスブックなどで世界中に宣伝してくれたから。ガガのために作ったカエルのぬいぐるみの服は、お高くとまったモード誌には『最悪のファッション』とたたかれたけど、若者たちがカワイイとコメントを寄せた。僕の仕事は子供心に通じているようです」

 ――そんな形で再び盛り上がるとは予想外でしたか?

 「まさにリバイバルという感じ。といっても、そういう復活の精神は、小説『三銃士』のモデルになった僕の先祖から引き継いでいるのだと思う。作品でアートとの融合を試みていた70〜80年代はうまくいったけれど、90年代は関ケ原の戦いみたいに資金力という銃を持った侍たちに負けてしまった。時代から外されたことを自分で理解するのに10年もかかった。その後はクリエーティブかつ着られる服を作ろうと決めた。21世紀になってからメランコリーな懐古趣味の服がはびこっているけれど、僕のやり方が若い人たちに新しさを感じさせるのかもしれませんね」

 ――創造性と着やすさの両立は難しいのでは。

 「ファッションとは、人々を惑わせて、ドキドキする心を喚起することだと思います。普通の状態から逸脱し、心が乱れて落ち着かなくなるような。そういう創造性を持ちながら、誰にでも着られる服を作る方法は、経験さえ積めば無限に見つけられると信じます」

 ――大の日本ファンだとか。

 「初来日は74年。日本は僕の仕事を最も早く認めてくれた国でした。ブランドのシンボルマークもKAMON(家紋)と名付けた。日本で好きなのは、見える物と見えない物との境界線があいまいなこと。人の魂や精霊を大事にする。そんな精神性を柱に、今後ホテルや、幽霊屋敷みたいな娯楽施設を作りたい。あ、カラオケも大好きです」

(編集委員・高橋牧子)

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