3月にもご紹介したペットホテルの経営者、ソニアから春の到来を祝うインドの「ホーリー祭り」に招待された。ソニアの自宅に近いプール付きのペットホテルで開かれたので、もちろん愛犬も一緒だ。普段はお酒を飲まない人も、年に1回のこの祭りではお酒を飲んで、色粉を互いにつけあってギャーギャー騒ぐ。
食事もお酒も豊富に出て来た。十分に酔っぱらい、色粉を思う存分かけられてとうとう色まみれになってしまった。夫はなんと犬用のプールに頭から落とされてしまい、愛犬が心配そうに見つめている。40人以上もいるのに余裕で食事やアルコールが途切れることなく運ばれて来る。
酔いも手伝ってか、わざわざ自分からプールに飛び込む人も続出する始末。ソニアは皆が楽しんでいるか、ちゃんと飲み物がまわっているかと気配りを欠かさない。ホンモノのホーリー祭に初参加した私たちは、まさにビックリの連続だ。もうこうなったらヤケクソである。水鉄砲を手に私もビューン、ビューンと勢いよく色水を誰彼かまわずかけまくった。
あれから5カ月後、BBQをかねた誕生パーティーに招待された。今回は親しい友人だけを招待していたので15人という少人数だ。またペットホテルの庭で、魚介類にダンドールチキン、野菜のBBQを楽しむ。まるでクリスマスの飾り付けのように木々がライトアップされている。私はまた愛犬と一緒の参加だ。ソニアは、いつも私と一緒にいないと寂しい我が犬の性格を良く知っているのですごくうれしい。
「酔っぱらって帰れない可能性があるし、泊まっていい?」と冗談半分で言うと、「ゲストハウスもあるし、いいわよ」と快諾してくれた。私はリビングかどこかのソファで仮眠するものだと思っていた。ところが庭に面してL字型の、常時30人は宿泊可能なゲストハウスが自宅のお向かいにあり、 ダブルベッド、シャワー室付きの部屋に通された。遠方から来るパーティー客のために用意されているという。ベッドに寝っころがりながらテレビも見られる。エアコンもあり、気持ちよく愛犬ともども熟睡してしまった。
翌日はソニアのお抱え運転手が私の家まで送り届けてくれて、まさに至れり尽くせり。なんとも豪華で快適な誕生パーティーだった。