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AAN発
アジアに開く日本
韓国政府の動き

背押す孤立の危機感

ベイ・グギン
東亜日報記者(AAN客員研究員)

ベイ・グギン
ベイ・グギン

韓国政府は日本との包括的なFTAを05年に締結を目指すと発表した。

FTAが結ばれれば対日貿易赤字が拡大しかねないという懸念や、精密部品、自動車など日本が高い競争力を持っている分野では、技術格差が固定してしまうという不安が韓国社会には強い。にもかかわらず韓国政府は締結に向けた意思を明確にした。「取り残される危機感が高まってきたからだ」と外交通商省の幹部は言う。

国内総生産(GDP)の67%を貿易に依存している「貿易立国」の韓国。けれど世界的に広がっているFTA締結の動きからは完全に乗り遅れており、ようやく初のFTAをチリとの間で合意しながら、国会の批准承認がいまだに得られない。

多様なFTA網に覆われた国々への輸出品の競争力低下に加え、FTA網から外れることは外交、安全保障の分野にもマイナスになるという見通しまで、はっきり目に見えるようになってきた。さらに、ASEANとのFTAをめぐる中国と日本の活発な動きも始まり、FTAへの取り組みをこれ以上遅らせれば「東アジア経済共同体」への潮流から完全に取り残される。

盧武鉉(ノム・ヒョン)大統領は8日、ASEANとのFTA交渉方針を明らかにする中で「こんなに孤立したままでは韓国は経済的に苦境に陥ってしまう」と、姿勢転換の必要性を明言した。

とはいえ、韓国政府の悩みは尽きない。

最も頭が痛いのは中国との関係だ。「韓日FTA」を積極的に支持する韓国対外経済政策研究院の李昌在センター長さえ「韓日だけのFTAは中国に孤立感を与えかねない」と懸念する。中国側は韓国側に「韓中日3カ国によるFTA」を働きかけている様子で、「韓日」だけが突出して、対中関係がぎくしゃくする展開を恐れる。

韓国の輸出先として、いまや中国は米国に次いで2位。昨年の韓国の対中輸出額は全体額の14・6%で対米額は20・2%。香港向けを加えると中国向けは20・9%となり、対米を上回る。一方で日本向けは9・3%。市場としての中国の存在感は圧倒的だ。

今年9月までの貿易統計によれば、韓日間では韓国が132億砲遼念彑峪だったが、韓中間では逆に韓国が82億砲旅字。貿易収支をバランスさせるうえでは「韓日」より「韓中日」FTAの方が有利ではある。

しかし中国とのFTA締結はまだ予備交渉にも入っていない。日本とのFTAを先行させるという韓国政府の決断の背景には「東アジア経済共同体」形成への潮流は避けられないという判断と、その形成に向け、中国を引き込む橋渡しの役割を確保したいという狙いが込められている。

同時に、韓日FTAには「両国のパートナーシップの象徴となり、東アジアの地域協力の促進に寄与する」(韓日の産官学共同研究会が2日に公表した最終報告書)という意義がある。「FTA後」の韓日関係について、韓国外交通商省幹部は「貿易やカネ、人の交流が一層活気づくことで関係が分厚くなれば、歴史問題などで簡単につまずいてしまう現状が次第に過去のものになるのでは」という期待を述べる。

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