アジアの人と情報の交流の場をめざす研究組織、朝日新聞アジアネットワーク(AAN)は、1日で発足から満5年を迎えました。これを機に、新会長に元韓国外相の孔魯明(コン・ノミョン)・東国大学日本学研究所長(71)=写真左=を迎えました。国外からの会長は初めてです。
AANの研究計画などを討議・決定するAAN委員会の社外委員2人も交代し、新たに国際交流基金新理事長の小倉和夫氏(64)=写真中央=、早稲田大大学院教授の天児慧氏(56)=写真右=が、孔氏と同様に1日付で就任しました。
孔氏は駐ロ、駐日大使、外相を経て97年から現職。今年8月からは日韓フォーラム韓国側議長も務め、韓国きってのアジア通です。小倉氏は元駐韓、駐仏大使。新しいアジア像を論じた多くの著作があります。天児氏はアジア政経学会理事長も務めた現代中国研究の第一人者です。
孔氏は、退任する中馬清福・朝日新聞顧問(前専務編集担当)の後任。小倉、天児両氏は、NTTデータ顧問で元駐中国大使の國廣道彦氏、前アジア経済研究所長で国際大学学長の山澤逸平氏との交代です。