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書評
アジア関連書籍の紹介です
(著者に会いたい)『中国人の愛国心』 王敏著 PHP新書・735円

若者には日本文化が浸透

文と写真・河合真帆

王敏
王敏

本書執筆の動機を、「反日デモと表裏一体の形で日本に兆した反中国の気分への危惧(きぐ)」、と著者の王敏(ワンミン)・法政大学国際日本学研究センター教授はいう。副題を「日本人とは違う5つの思考回路」。(1)愛国(2)歴史(3)徳(4)中華(5)受容と抵抗、をキーワードに母国中国の人々の精神構造を分析的に紹介、日本人との差異を浮き彫りにした上で、共生モデルを探ろうとする論考だ。

「今の日中関係に風穴を開けるものは、互いに異文化であることの認識」、と説く。「同じ漢字を使う国だから、判断基準も同じだろうとの思いこみが落とし穴なのです。例えば『愛国心』。表現記号は同じだけれど注入された価値は違う。まず、差異を認め合う。その上で、表層的な現象の奥にある本質を探る努力が始まれば、融合に向かうベクトルがでてくるのではないか」

「相克をコントロールできるのは、政治でも経済でもない。文化です」という。「中国の生活文化に日本は浸透しています。若者は日本の小説、マンガ、映画、音楽が大好きです。首相の立場で小泉さんが靖国参拝を重ねる中で、対日感情は抵抗の方向に大きく傾いたように見えた。しかし、若者が、日本の文化を放棄することはもはや、ない。4月のデモの実質は日本国民全体を忌避するものではなかった。小泉さんのふるまいに対する反対だったのです」

来日は82年。以来、日本で比較文化研究を続ける。双子の星みたいに文字盤が二つ並んだ腕時計の時針は、それぞれ中国と日本の時を刻む。「そう。研究と同じで、私個人も、二つの時空を生きてます。異文化間に横たわる溝の乗り越えは、日本と中国、もっといえば世界の思想課題だけれど、同時に、私自身にとっても、生涯のテーマです」

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