中国・海外間の文化協力交流プロジェクトとしては投資規模が過去最大となる「東方夢工場」は、このほど上海市に建設されることが正式に決定した。「人民日報」が伝えた
プロジェクト調印式は、華人文化産業投資基金をはじめとする中国側の協力パートナー、米国のアニメ映画制作会社ドリームワークス・アニメーション、上海市徐匯区委員会および同区政府が共同で執り行った。東方夢工場は同市の黄浦江河畔に建設され、映画作品と関連商品の業務ブロック、同区徐匯浜江の大型都市文化集積エリアとなる「夢中心」の業務ブロックという2つの大型ブロックで構成される予定だ。
調印式で設立された上海東方夢工場影視技術有限公司は、今後数年の間に国内外の優れたアニメ・映画クリエイターを1千人以上集め、ドリームワークス社の世界トップレベルのコンピューターグラフィック(CG)の創作プロセス・技術を活用して、中国の特色を備えつつ世界を視野に入れたアニメ作品を制作するという。計画によると、2016年にはドリームワーク社と共同で「カンフーパンダ3」を制作し、17年には100%中国オリジナルのアニメ映画第1号を世界で公開し、以後は毎年1−3本のペースで作品を制作するという。
東方夢工場は中米両国がコンテンツの版権分野で行う過去最大規模の投資プロジェクトであり、項目が最も多岐にわたる協力プロジェクトでもある。ドリームワークス社がこれまでに制作したアニメ映画は、すべて3D技術を用いて制作されており、公開された作品は「シュレック」、「マダガスカル」、「カンフーパンダ」、「ヒックとドラゴン」などをはじめ、23本を数える。