現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. 国際
  4. 人民日報
  5. 記事

メイク好きの女性 3年交際したボーイフレンドも素顔を知らず

2013年1月5日14時14分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 外出する時にメイクをしていないと服を着ていないように感じる人がいる。27歳の郭さんもメイク好きで素顔を他人に見せたがらず、3年交際したボーイフレンドでも彼女の素顔を見たことはない。春節にボーイフレンドと一緒に帰省してその両親に挨拶することになった彼女は、7日の滞在中に素顔を見られたらどうしようかと悩んでいる。

 郭さんは広東省汕頭出身で、武漢で大学に通い、卒業後はそのまま現地に残って現地のオンラインショップの顧客サービス部門で働いている。彼女の顔にはそばかすがあり、年齢が上がると共に増えてきて郭さんを悩ませていた。

 20歳の時にメイクを始めた郭さんは、初めはそばかすを隠すためにメイクしていたが、徐々にメイク後の白い肌に魅せられ、メイク用品が手放せなくなった。郭さんは毎日メイクに40分以上かけ、乳液、クリーム、ファンデーション、コンシーラーなど様々な10以上のステップを踏む。彼女は自分の素顔に耐えられず、階下へゴミを捨てに行く時にもメイクをして行くという。

 何年もメイクの習慣を続けてきたため、郭さんの両親以外に彼女の素顔を知る人はいなくなった。郭さんのボーイフレンドは同じ故郷の出身で3年以上も交際しているが、郭さんはいつもメイクした顔で会っていた。

 郭さんのボーイフレンドはワインのセールスマンで、春節に一緒に帰省して双方の両親に挨拶することになった。帰省の日が近づくにつれて郭さんはいらいらし始めた。素顔でボーイフレンドとその家族に会ったなら、素顔を嫌われて良縁を逃すのではないかと心配なのだ。

 郭さんは整形クリニックを何軒も訪ね歩いた。診察した彭静医師によると、郭さんの顔の皮膚には色素が沈着して、同年代の人より10歳分は老けているという。濃い色のそばかすが多いだけでなく、色素沈着や細かい皺なども多いという。

 同クリニックの副主任によると、人間の全身の皮膚には2000万以上の汗腺があり、それぞれの汗腺から約1.5万粒の体内の老廃物を毎日排出している。長期間にわたってメイクを使用すると、汗腺をふさいで老廃物の排出を防ぐだけでなく、皮膚のバリア機能を破壊して負担を増やし、老化を早めるという。また化粧品の主な成分は化学品、防腐剤、色素、重金属などで、使い続けると皮膚に刺激を与えることになるという。

 郭さんはレーザー治療を受け始め、3〜5回の治療後、顔の状況は大きく改善される見とおしだという。

 漢陽医院精神心理科の呉農艶主任によると、郭さんのような女性は一般に自信に欠けると同時に完全主義の傾向があり、メイクを頼りに「心理的に補償」して自分の完璧な一面を表そうとし、メイクが潜在的な依存対象になっているという。もし女性がメイクをしないことで、いらいらしたり緊張や恐怖感を感じるなら、自分の心を見つめなおして調整する必要がある。もし難しい場合は、心理カウンセラーの支援を求めるべきだとしている。武漢晩報が伝えた。

Copyright 2009 人民日報 記事の無断転用を禁じます。
PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • 中国特集