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コリアうめーや!!

チャジャンミョン

韓国式「中華料理」の代表

2006年10月13日

 韓国を旅行中、10人ほどの日本人観光客とすれちがった。韓流ファンらしき女性の団体。ガイドがひとり付き添っており、昼食はどうしたいか問いかけていた。それに対し、ひとりの女性が答える。

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 「あれを食べてみたいな、チャジャンミョン!」

 その声に全員が同意。ガイドはいい店があると、胸を張って一行を連れていった。その光景を見て、チャジャンミョンはそんなにも有名な料理になったのか、と驚いた。

 韓国のドラマや映画が日本でも放映されるようになり、急速に知名度をあげた韓国料理がいくつかある。チャジャンミョンは間違いなくその中のひとつだろう。漢字で書くと「炸醤麺」。麺の上に炒めた味噌をのせた料理で、いわゆるジャージャー麺のことである。韓国ではこのチャジャンミョンが中華料理の代表格とされる。

 かつては外食といえばチャジャンミョンというほどのご馳走であり、現在も出前の代名詞として活躍している。ドラマや映画で出前を取るシーンが出てくれば、十中八九登場するのはチャジャンミョンだ。

 このチャジャンミョンは味噌にカラメルが入って黒いのが特徴。春醤(チュンジャン)と呼ばれる黒味噌をタマネギや豚肉と一緒に炒め、カタクリ粉でとろみをつけたものを麺の上にどろっとあける。味付けはやや甘めなので、初めて食べると予想外の味にびっくりする。だが、これが不思議とやみつきになり、いつの間にかあのチャジャンミョンが食べたい、となってしまうのだ。

 韓国人にとっても無性に食べたくなる料理らしく、日本でもコリアンタウンと呼ばれる町に行けばたいてい1軒は韓国式中華料理店がある。

 東京・新宿にある「北京」は古くから韓国式中華料理を提供してきた店。その場で作る手打ち麺のチャジャンミョンが食べられるほか、韓国式中華料理におけるもうひとつの看板メニュー、チャンポン(海鮮の具が入った激辛麺)との合い盛りも人気だ。

 本場とも、日本の中華料理ともまた違う、韓国式の中華料理。不思議な感覚ではあるが、これもまた独自の世界を持つ料理として魅力を備えている。

●チャジャンミョンの魅力

 韓国での食作法のうち、もっとも重要なのが「混ぜる」ということである。ビビンバに代表されるように、韓国料理は素材個々を味わうのではなく、全体をごちゃ混ぜにした複合的な味わいをよしとする傾向にある。チャジャンミョンも例外でなく、食べ始める前には全体をよく混ぜなければならない。箸を両手に1本ずつ持ち、どろっとかけられた味噌を麺に絡ませるようにかき混ぜるのだが、これが意外に難しい。慣れないうちは味噌を服に飛ばしたり、あるいは全体が均一に混ざらず最後に味噌だけが残ったりする。全体をきれいに混ぜ、絶妙の配分で麺と味噌をたいらげたときは、美味しさ以上の達成感を味わえる料理でもある。

●店舗データ 地図

店名:北京(ぺきん)

住所:東京都新宿区歌舞伎町2−45−2ジャストビル1階

電話:03−3208−8252

八田 靖史(はった・やすし)

 コリアンフードコラムニスト。1976年生まれ。東京学芸大学アジア研究学科卒業。1999年より1年3カ月間韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。2001年に韓国料理をテーマにしたメールマガジン「コリアうめーや!!」を創刊。同名のホームページ(http://www.koparis.com/~hatta/)も開設し、雑誌、新聞などでも執筆活動も開始する。著書に『八田式「イキのいい韓国語あります。」』『3日で終わる文字ドリル 目からウロコのハングル練習帳』『一週間で「読めて!書けて!話せる!」ハングルドリル』(いずれも学研)がある。日々、食べている韓国料理を日記形式で紹介するブログ「韓食日記」も運営中(http://koriume.blog43.fc2.com/)。 ※執筆者の新著が出ました。「魅力探求!韓国料理」(小学館)。



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