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韓流スターが来る店

2010年10月27日

  • 筆者 八田靖史

写真写真やポスターが並ぶ店内(テーハンミング)写真豚カルビ(テーハンミング)写真FTIsland定食(テーハンミング)写真多くのサインが掲げられた店内(兄夫食堂)写真カムジャタン(兄夫食堂)写真サムギョプサル(兄夫食堂)

 2004年をピークとする韓流のブームが、K−POP人気によって再度盛り返しているという。東方神起、BIGBANGらを筆頭として、最近ではKARA、少女時代というガールズグループも話題を集めた。K−POP人気の高まりを「第2次韓流」と呼ぶ向きもあり、ファン層も拡大を見せているようだ。

 東京、新大久保は韓国料理店や韓流ショップが立ち並ぶ、いわば韓流の町。その新大久保で「テーハンミング」という韓国家庭料理を営む朴賢子さんは、年齢層の拡大を実感している。「韓国ドラマが人気だった頃は30〜60代のお客様が主流でした。いまは10代、20代という若い方々も増えましたね。今年の8月は夏休みということもあって、学生さんたちがずいぶん目立っていました」。週末になると親子連れの姿も多く、韓国ドラマファンの母親が、K−POPに興味を持った娘を案内するとの図式もあるようだ。

 こうした第1次、第2次の韓流ファンに高い人気を誇るのが、韓流ショップとともに、韓流スターが直接足を運んだ飲食店。イベントやコンサートで訪れた韓流スターは、韓国料理店でスタッフらと打ち上げを行う場合が多く、また普段の食事として訪れることも珍しくない。先の「テーハンミング」はその典型ともいえる店で、超新星、FTIsland、SS501といった若手アイドルらが何度となく訪れている。店の壁には彼らの座った席が貼り紙で明記してあるため、ファンはそこを事前予約し、また彼らと同じ料理を注文するという。超新星のメンバーは牛カルビや、豚カルビといった焼肉メニューがお気に入り。FTIslandのメンバーが気に入ったという海鮮チーズ石焼きビビンバには「FTIsland定食」の名前がついている。

 東京、赤坂にある「兄夫食堂」も韓流ファンには有名な店。店内には韓流スターのサインがところ狭しと貼られており、ファンもそれを目当てにやってくる。最近では今年の2月、4月に東方神起のジェジュン、ユチョンがそれぞれ来店しており、彼らが書いた最新のサインを写真に撮っていくファンも多い。8月には俳優のクォン・サンウも来店した。「イベントやコンサートのある日がいちばん混みますね。ここで食事をしてから会場に行き、終わってからまたいらっしゃる方もいます。もしかしたら打ち上げに来るかもしれない、との期待感も大きいようです」とはスタッフの弁。ファンから頻繁に尋ねられるため、来店日から座席、食べた料理に至るまで、すべてを暗記してしまうそうだ。

 韓流スターが多く注文するメニューとしては、カムジャタン(豚の背骨とジャガイモの鍋)とサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)の名前があがった。いずれも韓国では宴会料理の定番として親しまれる料理。メンバーやスタッフらと韓国的な雰囲気でわいわい楽しむ姿が浮かんでくる。

韓流スターの訪れる店は、彼らのプライベートが垣間見える場所。その姿に触れたいというファン心理が、足を向かわせるのだろう。第1次韓流の影響で韓国料理店が増えたように、第2次韓流もさまざまな文化を伝えてくれるのかもしれない。

●韓流と韓国料理店の関係

韓流スターゆかりの店には、たくさんのファンが集う。インターネット上で知り合ったファンたちが集まって情報交換をしたり、あるいは私的なイベントを開催することもあるようだ。それは本人の誕生日をファン同士で祝う会であったり、出演したドラマや映画のDVDを観賞する会であったり。韓国料理店は飲食店であるとともに、韓流を下支えする「場」としての役割も担っている。

●店舗データ地図

店名:テーハンミング

住所:東京都新宿区大久保1−12−27SCビル1階

電話:03−5292−4448

店名:兄夫食堂赤坂本店

住所:東京都港区赤坂2−13−17シントミ第2ビル

電話:03−5575−3883

プロフィール

八田靖史(はった・やすし)

コリアンフードコラムニスト。1976年生まれ。東京学芸大学アジア研究学科卒業。1999年より1年3カ月間韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。2001年に韓国料理をテーマにしたメールマガジン「コリアうめーや!!」を創刊。同名のホームページ(http://www.koparis.com/~hatta/)も開設し、雑誌、新聞などでも執筆活動も開始する。著書に『八田式「イキのいい韓国語あります。」』『3日で終わる文字ドリル 目からウロコのハングル練習帳』『一週間で「読めて!書けて!話せる!」ハングルドリル』(いずれも学研)がある。

日々、食べている韓国料理を日記形式で紹介するブログ「韓食日記」も運営中(http://koriume.blog43.fc2.com/)。 ※執筆者の新著が出ました。「魅力探求!韓国料理」(小学館)。

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