2008年2月8日
ロシア下院のコサチョフ外交委員長は7日付の有力紙「コメルサント」への寄稿で、米大統領選について「オバマ氏がロシアに向けた最も真剣な変化が期待できる候補に見える」と述べた。外交官出身のコサチョフ氏はロシアの外交政策の解説役を演じることが多く、政府内の雰囲気を反映した見解と見られる。
ロシアは旧ソ連時代を通じて、米共和党政権時代に良好な関係を築くことが多かったが、コサチョフ氏はマケイン氏の「ロシアをG8(主要8カ国)から除外すべきだ」などの発言を引用。マケイン氏が「こうした伝統を断ち切りそうだ」と述べた。
また、夫(ビル氏)時代の外交チームの影響が残るクリントン氏よりも過去に縛られないオバマ氏の方が変化が期待できるとの見方を示した。