2008年11月5日
【ワシントン=小村田義之】08年の米大統領選の民主党の有力候補であるバラク・オバマ上院議員(45)が、禁煙すると誓いを立てた。上院唯一のアフリカ系で、同党のヒラリー・クリントン上院議員に対抗するオバマ氏は、近く立候補を正式表明する予定。一部保守派からの「喫煙派」攻撃を受け、立候補表明の前に「禁煙表明」に踏み切った。
オバマ氏の地元のシカゴ・トリビューン紙が伝えた。オバマ氏は、これまで何回か禁煙を試みたが、また戻ってしまったと告白。「1日に10本まで。ふつうは4、5本だけ」「ヘビースモーカーではない」と釈明した。妻の勧めもあって昨年末に思い立ち、今は禁煙ガムをかんでいるという。大統領選は「たばこをやめるには良い時期だ」と語った。
米国の政治家にとって喫煙はマイナスイメージとなり、最近の歴代大統領もたばこを吸っていない。このため、一部の保守系メディアは、オバマ氏に対し「彼には後ろ暗い、小さな秘密がある。たばこを吸うのだ」「あなたは喫煙者を大統領に選びますか?」と攻撃を仕掛けていた。(2007年2月8日付夕刊)