写真・図版 3月21日、オバマ米大統領は訪問しているキューバに対して人権問題の改善を要求。一方、カストロ議長は米国の姿勢が「ダブル・スタンダード」だと批判した。写真は共同会見する両首脳(2016年 ロイター/CARLOS BARRIA)

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 [ハバナ 21日 ロイター] - オバマ米大統領は21日、訪問しているキューバに対して人権問題の改善を求めた。一方、同国のラウル・カストロ国家評議会議長は米国の姿勢が「ダブル・スタンダード(二重基準)」だと批判した。

 オバマ大統領は、両国の指導者が2014年12月に国交回復で合意したにもかかわらず、人権問題がキューバとの関係強化の上で障害になっていると指摘。両国関係の「満開」はこの問題が進展して初めて訪れるだろうと付け加えた。

 大統領は共同記者会見で「それ(人権問題の進展)がない限り、火種がくすぶり続けると思う」と指摘。カストロ議長は時折、不快さや怒りを感じている様子を見せた。会見はキューバ国営テレビで生放送された。

 カストロ議長は米国も人権を侵害しているとして、同国の姿勢はダブル・スタンダードだと反論。全ての国際的な権利に関する合意を満たしている国はないとした上で、キューバは健康や教育機会、男女平等といった多くの分野で先進的だと述べた。

 キューバはこれまで幾度となく、人種や暴力のほか、キューバのグアンタナモ米軍基地における収容所などの問題について米国を非難している。

 カストロ議長は、キューバの政治犯拘束に関する記者の質問に対し「政治犯とは何か。名前を挙げてほしい」と述べ、1人の政治犯も拘束していないとの見解を示した。

 また、米国が54年に及ぶ対キューバ禁輸措置を解除し、グアンタナモ米軍基地を返還すれば、より良い両国関係が築けるだろうと述べた。

 オバマ大統領とカストロ議長は記者会見に先立ち、首脳会談を行った。