現在位置:asahi.com>コミミ口コミ> 記事

コミミ口コミ

夕張・石炭博物館など12観光施設再開

2007年04月27日

 北海道夕張市の第三セクターの破産で閉鎖されていた石炭博物館などの見学・観光施設が27日、一斉に開業した。札幌市の加森観光の子会社「夕張リゾート」(夕張市、西田吏利社長)が市から運営を受託したうちの12施設で、道内観光が本格化するゴールデンウイークに合わせた。市の財政破綻(はたん)で沈滞していた地域に活気を呼び戻せるか、注目される。

写真再開準備を終えた観光施設の「味のコーナー」

 ■周遊券で13施設

 開業したのは、実際の炭鉱で使われていた坑道を歩く体験ができる石炭博物館のほか、炭鉱生活館、ゆうばり化石館、「北の零年」希望の杜(もり)、夕張市美術館、夕張鹿鳴館、幸福の黄色いハンカチひろばなどの施設。大半が昨秋から閉鎖、今月1日付で運営を委託された夕張リゾートが急ピッチで整備を進めてきた。

 観覧車やジェットコースターなどの遊園施設はオープンせず、夏の開業を目指して設備の点検などを進める。

 夕張の観光事業は、財政破綻(はたん)の最大の原因とされるが、全国で経営が悪化した観光施設の再建を手がけてきた加森観光は「1、2年で黒字は可能」としている。

 増収策の一つとして打ち出したのが、一枚の周遊券で全施設が見て回れるワンペイ方式。周遊券の「ぐるっとパス」は中学生以上3150円、小学生と65歳以上が2100円、未就学児1260円。各施設を結ぶのに、札幌市内などのリゾート施設で使っていた犬や猫をあしらったバスなどを走らせる。12施設のほか、すでに営業を再開している温泉施設「レースイの湯」も、周遊券の対象になる。

 加森側は、今後、修学旅行生らを対象に、職業訓練パークを開くことも計画している。東京で人気の「キッザニア」の夕張版で、警察官や看護師、自動車整備士などの職業体験をする。

 ■美術館は会員制度も

 夕張市美術館は当初、市側が運営を委託する施設に含めていなかったが、加森側の希望で運営することになった。27日から、夕張ゆかりの画家らによる市所蔵の炭鉱画や抽象画など約100点を集めた第1回コレクション展「One and Only 夕張美術(アート)の世界」を開催する。

 「ぐるっとパス」とは別に、美術館だけを見学したいという愛好家のために「アートクラブ(美術館会員)」制度を創設。年会費3000円(中学生以下1500円)で会員証を提示すれば開館期間中は何度でも入館できるようにした。

 一方、市の北部の丘にある「夕張めろん城」は、28日に開業する。焼酎などを製造、販売する施設で、運営を受託した夕張酒造(夕張市、飯田嘉明社長)が準備を進めていた。

PR情報

このページのトップに戻る