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図書館はネット時代の「情報コンシェルジュ」だ

2007年06月15日

 図書館のサイトを開いたら、Yahoo!ニュースのテロップが流れていた。食やスポーツから今夜の星空、ビジネス、日用情報まで、職員が選んだサイトも紹介され、さながら「情報コンシェルジュ」。図書館関係者の間ではよく知られている。近所の図書館だけでなく、ネット上で各地の図書館を訪ねてみませんか。(アサヒ・コム編集部)

「非来館者にもできるだけのことをやっていきたい」という大阪府立中之島図書館
「図書館は情報センター。情報と情報をつなげてあげればいい、とページを増やしていった」という芦屋市立図書館
横芝光町立図書館のサイト。ニューストピックスや検索エンジン、ブログ、レファレンス案内がトップページに躍る
成田市立図書館のサイトは約1700件のリンクを張っている
東京都立図書館のうち、中央、多摩の2館は個人貸し出しは行わないが、来館しなくても、都内の図書館の膨大な蔵書の検索が可能
市川市中央図書館の情報源リンク集は、十進分類で整理されている

 芦屋市立図書館のサイトで、「芦屋ゆかりの村上春樹」特集をクリックすると、村上春樹の関連サイトにつながった。リンク集「ネット情報源」からは、芦屋の話題のほか、簡単レシピやパソコン便利帳、雑誌、ニュースサイトにアクセスできる。

 ビジネス街の中心にある大阪府立中之島図書館は「ビジネス支援サービス」で有名だ。館内サービス以外にも、リンク集「ビジネスWeb情報源」を職員が常に更新。「消費動向・マーケティング」「企業情報」などに分類し、新鮮な情報を提供している。

 同館によると、ネット上のサービスを充実させると「来館者が減ってしまうので痛しかゆしだが、今の図書館は情報発信ができなければあきません」。

 一方、人口約2万6000人の千葉県・横芝光町立図書館がサイトに力を入れたのは、「財政的に豊かでない町で、できるだけ図書館を有効活用するため」だ。ブログを使い、新聞で話題のニュースや新作映画を所蔵本とあわせて紹介。トラックバックから、多様な情報をたどれる。

 司書の坂本成生さんは「本屋もあまりなく、情報的に恵まれた環境ではない。図書館のサイトを見れば、地域で必要な情報がほとんど手に入る状態にしたい」と話す。地域の人だけでなく、見た人が「行ってみたい、住んでみたいと、ファンになってくれれば」。

 千葉県には、リンク集が充実した図書館が目立つ。成田市立図書館は「電子情報」として約1700件のサイトにリンクを張っているのが特徴。Google検索で見つかりにくいサイト、柔らかな話題のサイト収集に力を入れた。子供向けにその一部を抜粋した「インターネットきっず」コーナーは、大人にも人気がある。

 市川市中央図書館の「情報源リンク集」は、約1000件。利用者が知りたい情報を得るためにどんな本やサイトを参照すればいいか案内する「レファレンス」サービスや、特集展示で参考になったサイトを集めたという。

 玉石混交の情報があふれるネット時代。図書館も積極的に電子情報を提供する一方で、本の情報の信頼性は高まっているのかもしれない。

 国立国会図書館に次ぐ蔵書数を誇る東京都立図書館のサイトは、本の検索やレファレンス機能が充実している。来館しなくても、都内の4市区町村を除く公立図書館の蔵書約4000万冊の横断検索が可能。3月に運用を始めた「東京資料サーチ」は、江戸東京博物館図書室など、東京関係の資料を所蔵する5館の約420万冊を横断検索できる。

 「七五三のお祓(はら)いの謝礼の表書きはどのように書いたらよいか」「アフリカのブルキナファソの首都・ワガドゥグの地名の由来が知りたい」など、これまでのレファレンス事例集も公開している。

 紹介されているリンクは、切れていることもあるので注意が必要。全国にはほかに、「デジタル岡山大百科」を備えた岡山県立図書館など、見応えあるサイトがある。日本図書館協会の公共図書館リンク集から探すことができる。

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