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懐かしの「赤色エレジー」、作者自ら映像化

2007年07月03日

 70年代の青春を象徴するマンガ「赤色エレジー」が、作者林静一さんの手により映像化された。「幸子の幸はどこにある」と歌ったあがた森魚さんの同名曲に乗り、一郎と幸子の切なく苦しい恋がよみがえる。(アサヒ・コム編集部)

写真マンガ家を夢見る一郎 DVD「赤色エレジー」(C)SEIICHI HAYASHI/TOEI ANIMATION CO.,LTD.
写真アニメ会社で働く幸子
写真トークショーで語る林静一さん
写真あがた森魚さん
写真司会を務めた内田春菊さん
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 70〜71年に「ガロ」誌に連載。アニメ業界で働く一郎と幸子の貧しい同棲(せい)生活、マンガ家を夢見る一郎の挫折を、簡素で洗練されたタッチでつづる。マンガに感銘を受けフォークシンガーあがた森魚さんが作った歌と共に、若い世代の共感を集めた。

 アニメ作家でもある林さんが今回、古巣の東映アニメーションのDVDシリーズ「画ニメ」の1作として映像化。新たに絵を書き下ろし、自ら監督して30分の映像に仕立てた。「画ニメ」は、アニメより動きを抑え、静止画をじっくり見せるタイプの「新感覚映像コンテンツ」だ。

 発売に先立ち、東京都内で林さんとあがたさんのトークショーが開かれた。林さんは「一郎のモデルは、みなさん僕だと思っているけど、東映時代の後輩。きついノルマに苦しみ、ガラスがはまった机にタップ(紙を押さえる金具)を投げつけ出て行った。幸子は、東映にいた女性たちの集合ですね」。

 あがたさんとの出会いはこう語る。「71年、新宿の喫茶店で会ったら、曲を聴いてくれと言っていきなりギターを鳴らして歌い出した。ほかに客がいるのに、すごい声で。しかも『2番も歌いましょうか』だって」

 一方のあがたさんが言う。「このマンガを世の中で一番愛しているのはオレだ、と思っていたから、聴かせたくて仕方なかった」

 司会を務めたマンガ家内田春菊さんが「でも『2番も歌いましょうか』と聞くあたりは、あがたさんにも社会性があったんですね」と言うと、「それ、社会性あるって言うのかな」と林さんが苦笑した。

 ナレーションは石橋蓮司。6月29日発売、3129円。7月6日まで東京・渋谷のアップリンクXでレイトショー上映もされている。

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