現在位置:asahi.com>コミミ口コミ> 記事

コミミ口コミネット

観賞用メダカ市場 ネット通販で開拓

2008年03月03日

 「めだか本舗」が急成長中だ。絶滅危惧(きぐ)種となったメダカを養殖し、ネットで販売している。2005年2月に営業を始め、当時約100平方メートルの養殖場は今、ざっと100倍の広さに。1000万円弱だった売り上げは6000万円になった。ネットを活用し、観賞用メダカという新市場を切り開いた。(アサヒ・コム編集部)

写真

値段は付かないというヒノマルメダカ

写真

メダカの様子を確認する良博さん

写真

ビニールハウスに並んだ飼育用の水槽

写真

丁寧に包装されたメダカ。手紙も添えて発送される

写真

山中に立ち並ぶビニールハウス

 広島県東広島市内の山中。田園風景の中にビニールハウス8棟が並ぶ。その中の水槽でメダカが泳ぎ回っている。その種類は現在約500。値段は1匹30円から100万円までと幅広い。赤い斑点がある「日の丸メダカ」など、珍しいものもいる。

 日本で見られるニホンメダカは温帯性で、寒さに強く熱帯魚よりも飼育しやすい。水温の急激な変化に気をつければ、元気に育つという。単価の安い品種も多く、手軽な観賞用の魚として、マンション居住者らの間で人気を集めているという。

 天然のメダカは河川改修などによって減少し、環境省のレッドデータリストで絶滅危惧種に分類されている。「田んぼにメダカがいた風景を取り戻したい」。そもそもは、そんな思いを抱いた二野宮正さん(64)が、定年後の生活として思い立った商売だ。

 相談を受けた長男の良博さん(33)が調べると、専門業者はおらず、市場に成長の余地があることが分かった。「潜在的な愛好者は少なくない」とみて事業化に踏み切った。東京のIT系企業で働いていた良博さんは故郷に戻り、在庫や品種開発などを担当することに。

 最初の養殖場は自宅の裏庭。通販用サイトも良博さんが一から作った。開業時、1日500人だったサイト訪問者は、2年で3000人になり、今は6000人。注文は1日50件入る。パートを含め10人の従業員で切り盛りする。

 商売の規模が大きくなっても経営理念は不変だ。田んぼの魚であることを知ってもらおうと、養殖には休耕田も使う。今春には、養殖場に親子で来てもらい、子どもに田んぼで遊んでもらう企画も考えている。

 養殖の手間も惜しまない。在庫切れの品種を出さないよう、出荷量の落ちる冬場も管理を徹底。夜間にはストーブで温度調整し、ハウス内を常時25〜30度に保つ。

 配送には細心の注意を払う。厚さ3センチの発泡スチロール製の箱を使用。冬はカイロ、夏は保冷剤で温度を一定に保つ。配送中に死んだ場合は補償する。生態系に影響を与えるため、放流をしないよう呼びかける。

 「全国のニーズを集めたら十分、商売として成り立つ」と良博さん。そのツールがネットだ。

 魅力的なサイトにしようと、新種の情報は逐一掲載。養殖場内の小屋で寝泊まりしメダカの世話を続けながら、ブログで養殖場で起こる日々の出来事を連日、発信する。今後はユーザーの書き込みスペースや携帯電話用サイトも充実させていくという。

 2003年11月から海水魚などのネット通販専門店として営業している「海水館」(大阪府藤井寺市)の政田信彦店長によると、海水魚のネット通販専門店は20〜30程度。日本のメダカ専門の通販店は、聞いたことがないという。

 政田店長は「生き物を扱ったネット通販の経営は簡単ではない」と指摘。実物を見られず、また輸送しての販売のため、店舗販売よりトラブルが多くなり、返金することもあるという。ユーザーの立場では、「到着時に死んでいた場合の補償制度、購入実績の確認などが大切だ」とアドバイスしている。

PR情報

コミミにツッコミ!

この記事についてツッコミ!

Web投票

コメントの投稿はこちらから

投稿フォーム
(必須)
(必須)200字以内を目安に入力してください。
投稿規約
【コミミにツッコミ投稿規約】

「コミミにツッコミ」(以下「本コーナー」といいます)は、アサヒ・コムの「コミミ口コミ」に掲載された記事へのコメント投稿コーナーです。投稿にあたっては、この「コミミにツッコミ投稿規約」(以下「本規約」といいます)に同意していただくことが必要です。「投稿規約に同意して投稿する」をクリックして投稿することにより、投稿者は本規約に同意したものとみなされます。

1.掲載および削除

次の各号に該当するコメントの投稿はできません。朝日新聞社(以下「当社」といいます)は、コメントが次の各号に該当すると判断した場合、もしくは何らかの権利を侵害されたとして第三者から削除等を求められ、その求めが妥当だと判断した場合、その他当社が掲載を不適切だと判断した場合には、そのコメントを掲載しないこと、あるいは掲載したコメントについて直ちに削除等の措置を取ることができるものとします。

(1)法令に違反する内容またはそれを助長するおそれがあるもの

(2)第三者または当社の財産、名誉、信用、プライバシーもしくは著作権、パブリシティー権、商標権その他の権利を侵害するもの、侵害を助長するもの、またはそれらのおそれのあるもの

(3)社会通念上、わいせつな内容や不愉快だと感じさせるもの、その他公序良俗に反する内容を含むもの

(4)誹謗中傷、いやがらせ、差別、暴力的な表現等が含まれるもの

(5)本コーナーの趣旨に著しく外れた内容のもの

(6)営利目的や広告目的とみられるもの

(7)悪質なウェブページのURLを含むもの

(8)個人を特定できる情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)が含まれるもの

(9)その他、本規約に反するもの

2.二重投稿の禁止

他媒体に投稿した内容を本コーナーに投稿したり、本コーナーに投稿した内容を他媒体に投稿したりすることはできません。

3.コメントの紙面等への掲載

コメントは、当社および当社の関連会社(総称して以下「朝日新聞グループ」といいます)が運営・発行する他の媒体(新聞、出版物、ウェブサイト、携帯電話サービス等も含みますがこれらに限定されません)にも無償で掲載・利用する場合があります。その際、編集・制作の都合上、コメントの趣旨を変えない範囲で修正・変更等をすることがあります。

4.投稿後の修正・削除

投稿後は、投稿者ご本人の都合によるコメントの変更・修正・削除はできません。やむを得ない事情でどうしても削除や修正が必要な場合には、「お問い合わせフォーム」(http://www.asahi.com/reference/form.html)を使ってアサヒ・コム編集部までお知らせください。

5.著作権

コメントの著作権は投稿者が保有します。ただし、朝日新聞グループは本規約に定める範囲でコメントを無償で自由に利用できるものとします。コメントを除き、本コーナーの著作権その他の権利は当社が留保します。本コーナーに掲載されたコンテンツについて、当社の許可なく複製、転用、販売等の二次利用をすることはできません。

6.免責事項

投稿者は自らの責任において本コーナーへ投稿するものとし、投稿を原因として他の投稿者または第三者との間でトラブルが生じ、投稿者に損害が発生した場合でも、当社は一切の責任を負いません。

7.規約の変更

本規約は随時変更されることがあります。変更後の本規約は、当社が特に定める場合を除き、本コーナーで表示された時点から効力を生じます。

(2008.3.7実施)

このページのトップに戻る