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コラム「私のミカタ」

自分の安全は自分で守る

2004年12月01日

株式会社イー・ウーマン代表取締役社長 佐々木 かをり

 「日本も安全ではなくなってきた」という言葉を頻繁に耳にするようになった。

 確かに、私が子どもの頃聞こえてこなかったような残忍な事件が報道される毎日である。

危機意識をもつことの訓練

 大地震もあるだろうし、空き巣も考えられる。放火だってないとはいえない。「オレオレ詐欺」はクラス会の案内通知にまで及んだというし、通り魔だっている。

 天災から人災、そして偶然の事故まで、私たちの周りにさまざまなレベルで危険が存在することをまず認めるところから始めなくてはならない。

 ニューヨークのマンハッタンを歩いている人を観察すると、日本人観光客だけはすぐにわかるとよく言われる。顔も体も歩き方も視線も、細胞全てが緊張していない。危機管理意識ゼロということが風貌から見て取れるからだ。

 「最近危ないよね」という会話から、その危険が「自分に」ふりかかることを「具体的に想像する」ことが、私たちの生活で必要な基礎訓練だと思う。

日常の安全確保

 日常生活からそれを具体化する。例えば私は、冷蔵庫に氷をたくさん作っておくし、夜眠る時にはヤカンに水をいっぱいにする。もしもの侵入者に備えナイフ類は全て見えないところに片付ける。緊急用の食品や衣類などについても3カ所くらいに分けて置いてある。家の中のどの場所がダメージを受けるのかがわからないので、1カ所に置いておくこともリスクが高いと考えるからである。電子化されているデータは、何箇所かに保存する。携帯電話の充電器は常に持ち歩く、など様々な工夫で意識をしつづける。

 以前アメリカ人女性から習ったが、一人で夜道を歩くときは、鍵を指の間に何本か出して歩くという。襲い掛かられた時にパンチすることが可能だからだそうだ。携帯電話で会話しながら歩くのも、もしかすると危機管理になるのかもしれない。

子どもへの教育

 子どもにも正しく具体的に教える必要があるだろう。我が家では、電車のホームなどでは、突然突き落とされる事がないように柱の近くに立つように、階段は端を歩くようにと教えている。また、「ホームから落ちないように」ということだけでなく「落ちた時にはどこに逃げたらよいか」を各所で一緒に考えている。

 「この駅はあそこの脇に逃げられるね」「このホームの下は空いているから逃げられるよ」などと実地見聞である。危機に遭遇しないようにする事を教えると共に、万一の時に備え、対応能力を高められるように、具体的にその場所で教えていくのだ。

 その上最近は、停車している車の脇を歩かないようになど、車に連れ込まれないようにという指導もしなくてはならなくなった。

先を予測する力

 子どもにも正しく具体的に教える必要があるだろう。我が家では、電車のホームなどでは、突然突き落とされる事がないように柱の近くに立つように、階段は端を歩くようにと教えている。また、「ホームから落ちないように」ということだけでなく「落ちた時にはどこに逃げたらよいか」を各所で一緒に考えている。

 危ない世の中になった、と考えると悲しく暗い話に思えるが、私はそうは捉えていない。自分が、自分の力で生きていくことは、これからとても重要な事である。起こりえる様々な事柄を事前に、総合的に予測し、備える力を身に付けることは必要なことだ。私たちは今、自分を守るということを事始めに、各自が自立する術を学び始めたと考えたら、すこしは前向きに取り組む事ができるのではないだろうか。


関連情報

    プロフィール

    佐々木 かをり

    1983年上智大学外国語学部卒業。大学在学中より通訳として活躍。1987年に株式会社ユニカルインターナショナルを設立。2000年3月に株式会社イー・ウーマンを設立、代表取締役社長を務める。

    内閣府「国民生活審議会」、「総合規制改革会議」委員なども務める。2児の母。

    著書に「自分が輝く7つの発想」(光文社・知恵の森文庫)、「妊婦だって働くよ」(WAVE出版)、「ギブ&ギブンの発想」(ジャストシステム)、「ミリオネ−ゼの手帳術 」(ディスカヴァ−・トゥエンティワン)

    翻訳に「インテル戦略転換」(七賢出版)、「さよならメリルリンチ」(日経BP)など

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