大哺乳類展 陸のなかまたち 国際生物多様性年 E.シートン生誕150周年/W.T.ヨシモト生誕100周年
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[朝日新聞記事から] 写真家が迫る「はく製の美」 大哺乳類展

(2010年3月16日)

写真ヒョウ(飯田鉄氏撮影)写真カナダオオヤマネコ(飯田鉄氏撮影)

 遠くを見つめているようなヒョウ、哲学者を思わせる風貌(ふうぼう)のオオヤマネコ…。写真家の飯田鉄さん(61)が、モノクロで写した動物たちの「肖像」だ。被写体になったのは、「大哺乳類(ほにゅうるい)展 陸のなかまたち」でのお披露目を待つ貴重なはく製コレクション。「品位の高いはく製には、動物本来のしぐさや行動の美しい部分が抽出されて保存されている」と飯田さんは語る。

 東京都在住の飯田さんは、主に都市の景観や建築を手がける写真家。だが「動かない『もの』なのに、『もの』として以上の美しさがある」はく製にも興味があり、カメラを向けてきた。

 今回は、3月13日から東京・上野の国立科学博物館で始まる「大哺乳類展」に並ぶはく製を撮影した。世界的なコレクターだったハワイの故W・T・ヨシモトが寄贈した同館の秘蔵品。展覧会を機にその存在を知った飯田さんは、同館の許可をとり、茨城県つくば市にある収蔵庫に2日にわたり足を運んだ。

 体育館ほどのスペースにずらり並んだはく製を一体ずつ見た飯田さんは「動物たちがたたずんでいるかのよう。一般には見えない肛門(こうもん)や生殖器まで丁寧に作られている。体毛につむじがたくさんあるのにびっくりした」と話す。「はく製には動物本来の姿が再現されていると同時に、人間が思い描く動物像も表現されている。そう意識して見ると、さらにおもしろいと思いますよ」

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