中学校教員 山口聡嗣(三重県桑名市 52)
中国から招かれざる客が日本にやってきている。微小粒子状物質PM2・5の飛来である。PM2・5は中国で深刻な大気汚染を引き起こしているが、花粉よりさらに小さく、肺の奥深くに入って呼吸器や循環器系の病気のリスクを高めるという。
九州から関東、さらには東北にまで被害は及び、環境省は外出を控えるなどの注意を必要とする暫定的な指針値を決めた。だが、ほとんどの人は勤めに行かなければならない。微粒子を通しにくいマスクをするなど完全防備で外を歩き、家に帰った時には掃除機で服を吸うようなことまでしなければならないのか。