日本のスキンケア界を代表する美容アドバイザー・佐伯チズさん。
「鏡を持って歩かなくなったら女を捨てること」「毎日、イケメンと恋をしてね。日替わりでも月替わりでもいいから」。
東京・西新宿のハイアットリージェンシー東京で華やかに開かれた「きょうもキレイ・スペシャルトーク」(主催・朝日新聞社Reライフプロジェクト、協力・小田急電鉄、協賛・レディースアートネイチャー)で、いつまでも美しく輝いていたいと願うアクティブ世代の女性ら約500人に語った。会場は歓声やどよめき、爆笑で幾度も包まれた。
【佐伯チズさん「きょうもキレイ」スペシャルトーク】後編はこちら

1部では、佐伯さんが「『60過ぎてキレイ』には理由がある」というテーマで美肌を保つコツなどについて講演。その内容を詳しくお伝えします。
「73歳、ファンデーションはつけてない」
みなさんこんにちは。ようこそ。
東京で500人を前に話すのは久しぶりです。「女性をキレイにするなら、佐伯チズしかいない」と呼んでいただきました。
(私の)年齢をお伝えします。73歳です。ファンデーションつけてないんです。日焼け止めだけです。
みなさんに日焼け止めだけでキレイになる肌になってほしい。
なぜ、今日は会場の後ろから入ってきたかというと、早く近いところで佐伯チズの肌を見たかったでしょ。「やっぱりキレイ」と(みなさんが)思ってくれるでしょ。
何がみなさんをキレイにするか。
一番は食べることです。日本は四季があります。旬なものをしっかりかんで食べてください。
二つ目、左右でよくかんでください。
三つ目は、意識してほしい。五感で、視覚 聴覚 触覚 嗅覚(きゅうかく) 味覚を使って食べてください。
四つ目は、日本は両手文化です。両手で左右同じように動かして「上がってね。伸びてね」とマッサージしてください。
五つ目は、女性が一番苦手な言葉。「続けること」です。続けることを忘れてはキレイになれない。
私は、一度もメスをいれたことがありません。ピアスも入れていない。
今日はおしゃれをしたいという気持ちになってほしい。顔がキレイになればおしゃれをしたくなるんです。キレイになるんだったら欲を出すんです。
私はイケメンが好きなんです。
息子が欲しかったけど産まれなかった。だから(世の)男性は全部息子だと思っている。30代、40代のイケメンは全部私の息子。代表は(シンガー・ソングライターの)福山雅治です。最近は孫がたくさんできた。孫の一番は(フィギュアスケート選手の)羽生結弦(はにゅう・ゆづる)です。
みなさんの最高のアドバイザーは大きい鏡よ。毎朝、鏡で自分をチェックしてください。ダイエットしたい方は最高のアドバイザーはヘルスメーターです。
みなさん鏡を出してください。コンパクトの鏡でも携帯の画面でもいい。なんでもいいです。
厳しく言っておきます。もう鏡を持たないで歩くようになったら女を捨てることよ。捨てちゃだめ。最後までキレイでいなきゃ損よ。
今日からは小さな鏡でいいから持って歩いて、自分の顔のチェックを毎日してください。口紅をつけなおすような角度でチェックしてください。
5年前、今、5年後の自分の顔を比べてみると…
自分の顔をよく知ってほしいんです。
天井に鏡を持っていてください。あごを突き出してそして自分の顔を見てください。口角、目尻、ほうれい線(頰のシワ)がピッと張っているでしょ。これが5年前の顔です。
さあ戻ってください。これが今の顔です。現在ぐらいの暦年齢です。
5年前の顔、キレイでしょ。この顔に戻すんです。
そのためには、イケメンと恋をしてほしい。昔が杉良太郎だった。氷川きよし。毎日、日替わりの恋、月替わりの恋、年代わりの恋をしてほしい。マイケル・ジャクソンと福山雅治は永遠です。
(鏡に向かって)これから言うことを聞くから、教えてね、手伝ってね、今日はだれ(イケメン)にしようかなと言ってください。
5年前の顔はピーンとして素晴らしかったでしょ。鏡を胸にあててのぞきこんでください。これが5年後の顔です。(会場から、「えー」というため息)
いやでしょ。そうなるの。本当にそうなるから。今日から心を入れ替えて5年前の顔に戻りましょ。
キレイに目覚めたきっかけは、あこがれ
私は、42歳の時に主人を亡くしました。主人が今でも恋人です。私は80まで生きたい。きれいなうちに主人の所に行きたい。主人は52歳です。私は80ですよ。見つけてくれなかったら困る。人生の終わりは80歳と思っている。
なぜキレイに目覚めたか――。中学1年の時に雑誌で映画「ローマの休日」の(主演女優の)オードリー・ヘプバーン見て衝撃を受けました。「きれいな歯をして真っ赤な口紅でキレイ。ヘプバーンになる」と決めたんです。その後、外で遊ぶのをやめた。ソフトバールから屋内競技のピンポンに変えた。陽に当たらなくなった。
そばかすだらけだったけど、そばかすをとりたかった。ドラッグストアでひじやかかとの角質をとるプリティーを買って、鏡を見ながら、毎日毎日こすりました。20歳でそばかすが全部とれたんです。成長期でよかった。鏡は最高のアドバイザーでした。
キレイになるためには、自分のあこがれをつくればいいんです。私にとってのヘプバーンのように。お金もかからない。ヘプバーンになるつもりで。自分の顔はいくつになっても育ててください。自分の肌はいくつになっても育てられる。美容論は精神論なんです人生論です。
「キレイになりたい」に、年齢は関係ありません。
最後に「佐伯チズの名言」
でもこれだけ覚えておいてください。
50代 勉強ができた人もできなかった人もみな同じ。
60代 昔。美人だった人も不美人でもみな同じ。
70代 結婚していても結婚していなくてもみな同じ。食事も旅行も女友達といきたい。主人はいらない。そんな人が多い。
80代 お金があってもない人もみな同じ。行きたくてもいけなくなる。足が動かなくなる。食べられなくなる。お金があっても自分のために全部使いましょう。
90代 あの世もこの世もみな同じ。
今があの世と思ってすっきりといきましょうよ。
夢は薬、あきらめは毒
顔とは、何でしょう。顔とは心の照明であり、健康のカルテであり、生きてきた人生の看板です。お顔を見れば健康状態もわかる。こうして苦労して育ってきたんだな、外ばかりの仕事をしてこられたんだなとか、それが輝きとなっているのですが、みなさんはそれに文句を言う人が多い。
でも自分の顔を大切に思えば、きれいになりたい方はきれいになれる。きれいに歳は関係ありません。夢は薬、あきらめは毒。願いはかなう。見ているだけの夢はかないません。私は夢を全部かなえてきました。
私はまだまだみなさんを応援します。みなさんも私を応援して下さい。今日は本当にありがとうございました。
ローションパックの実演と質疑応答は「佐伯チズさん/お金をかけずに美肌になる、朝3分のパックの方法」に続きます。
【佐伯チズさん「きょうもキレイ」スペシャルトーク】後編はこちら
◇
2部では、美容師の尾谷一葉(おたに・いちよう)さんが「美しさを保つヘアアレンジ講座」をテーマに講演。レディースアートネイチャーの重松小百合さんがモデルを使いながら、ウィッグ(カツラ)の効果的な使い方などを説明した。
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