【読者会議】人生の整理 身軽に快適に

<Reライフアンケート>「終活」をしていますか?

2017.07.09

 人生の終わりを見据え、エンディングノートを書いたり、荷物や財産などを整理したりする「終活」。Reライフ読者に尋ねてみました。どんな終活、していますか?


気が向けば処分 年100キロ

 年間100キロの荷物を処分。物を増やさないよう、何か欲しくなりそうな店には入らない。家の中はいつでも整理整頓。東京都板橋区の菅野早苗さん(67)が心がけていることだ。

読者会議 終活

 10年前に一人暮らしの母親が脳梗塞で倒れた。「通帳はどこにあるの?」と聞くと、「分かんない」。部屋は荷物だらけで、ありそうな場所を探しても通帳は見つからないという経験をした。

 その後は母を介護。6年前、特別養護老人ホームへの入所を機に母の家を引き払うことに。なぜか10着もあった喪服や食器などは人にあげたが、処分した物はゴミ袋50個分にものぼった。

 「私にもしものことがあったら、弟に迷惑をかけてしまう」

 母と同じく一人暮らしの我が身のことが不安になったという。

 それから、菅野さんの「断捨離」がはじまった。5年ぐらい使っていないものは処分。1回だけでなく、気が向いたときにいらない物がないかチェックしている。

 捨てるだけではない。押し入れの中の衣装ケースや段ボールには、中身が何かすぐに分かるように、「シーツ・タオル」「パジャマ」などのメモを貼っている。天袋の中に入っていたアルバムなどの重たい物は下ろしてある。

 整理しているのは、物だけではない。介護の最中に、数十年間会わずに年賀状だけのやりとりだった知人たちに、「母の介護が大変なので、今年で最後にしたい」と書き送った。200枚書いていた年賀状は、いまは80枚程度に。「『大丈夫?』といった反応は、誰からもありませんでした。そんなもんなんですよ」。人生の残り時間が短くなっていくからこそ、本当に大切な人たちとだけ付き合いたいのだという。

 葬儀社に足を運んで調べた葬儀の方法や費用、「葬儀に呼んで欲しい人」リスト、希望の戒名などは、パソコンにデータを保存していた。ところが最近、それが消えていることに気づいた。最初はショックだったが、「頭の整理をするいい機会」。近く公正証書にして、弟にも伝えるつもりだ。

 菅野さんからの終活のアドバイスは「コンパクト」。「根気はいらない」「ぱっと処分」「空間は宝」「トントンと気楽に」の頭文字だ。「生活の中で少しずつやっていけばいい。結果的に、暮らしやすさにもつながります」。今年も食器やホットカーペットなどを処分した。目標は、いまの半分の荷物の量にすることだ。

樹木葬墓地 当選してホッ

 5年ほど前、樹木葬の墓地をめぐるバスツアーに参加しました。離婚して独身。入れるお墓がなくて、娘2人に迷惑をかけたくなかったんです。バスツアーへの参加をきっかけに、樹木葬の公営墓地もあることを知りました。ダメ元で応募したところ、見事当選。17万円ほど支払い、入る場所を確保できました。もういつ死んでも安心です。次に行く時は、入る時なんだろうな、と想像しています。 東京都 城間美智子さん(70)

最後のリフォーム 節約も

 築30年の我が家の大規模リフォームをしています。手を入れたいところは山ほどありました。でも、年金暮らしの身。いざというときに備えた節約が大事です。平均寿命にもだんだん近づいてきます。「この家に住むのもあと10年」と考えて、床暖房やカウンターキッチンは諦めました。荷物を処分するいいきっかけにもなっています。最後のリフォームを終えれば、残りの人生を快適に暮らせるのではないかと楽しみです。 埼玉県 草野修三(66)

モノあふれる実家 恐怖・・・

 収集癖のある80代の父。実家に帰るたびに、がらくたにしか見えないような置物や本などが増え、棚や壁を占領しています。「処分してよね」と言ったこともありますが、全く効果はありませんでした。部屋は物置状態です。このままの状態で父が亡くなったら、どうしたらいいのでしょうか。それがいまから恐怖です。でも、まだ元気だと思っている父に、面と向かって「終活して」とは、なかなか言えません。 神奈川県 女性(52)

アンケート「終活していますか?」に寄せられた回答は「 終活の第一歩 それぞれのエンディングノート」にも掲載しています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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