<連載> 代謝をアップ

食事制限だけのダイエットは危険 しっかり食べて筋肉キープ

きょうもキレイ 代謝をアップ:5

2018.06.26

 代謝をアップさせるために大切な三つ目は、バランスのとれた食事です。これまで、筋肉を鍛え、動かす重要性をお話ししてきました。筋肉を増やし維持するエネルギー源となる糖質と、筋肉を構成しているたんぱく質を日々の食事でとることが大事です。

 やせようとして食事制限する人もいると思います。同時に、適切な運動をしていますか? 食事量を減らすだけだと、脂肪だけでなく筋肉も落ちます。筋肉が減ると代謝も下がり、体重が減らなくなります。食事制限だけのダイエットは実はとても危険です。繰り返しになりますが、筋トレ、有酸素運動と、バランスのとれた食事の三つが代謝を上げるのに必須です。

 ごはん、パンなどの糖質は、運動で筋肉が収縮するのに必要なほか、脳を働かせるのにも不可欠。減らしすぎると反動でおかずや間食が増え、かえってバランスが崩れます。肉、魚、大豆製品、乳製品などのたんぱく質は、毎食とりたい食品です。特に運動した日の夕食にはしっかりとりましょう。豚肉、魚介類、牛乳などに含まれるビタミンB1、B2は、糖質や脂質の代謝に働きます。

 野菜も毎食とります。生なら両手にのるくらい、おひたしなど加熱したものは片手分が目安。ビタミンCは、疲労回復にも効果があります。かんきつ類や梅干しに含まれるクエン酸は、糖質の代謝を促し、脂肪の燃焼を助けます。=おわり

(2017年9月4日付け朝日新聞朝刊「Reライフ」面)

  • 久野 譜也
  • 久野 譜也(くの・しんや)

    筑波大学大学院教授

    1962年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授(スポーツ医学)。中高年の筋力運動、サルコペニア肥満、健康政策などを研究。同大学大学院博士課程医学研究科修了。東京大学教養学部保健体育科助手、ペンシルベニア大学医学部客員研究員などを経て、2011年より現職。大学発ベンチャー「(株)つくばウエルネスリサーチ」を起業。著書に『60歳からの「筋活」』(三笠書房)、『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』(飛烏新社)など。

  • この連載について / 代謝をアップ

    肌のたるみやシワ、体形の崩れ、疲れやすさ。そんなトラブルの原因は「代謝の低下」かもしれません。スポーツ医学の専門家が、無理せず続けられる代謝アップの方法を伝授します。

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