昔の仲間と集う場でタブーは婚活?孫の話?

「同窓会」テーマに読者会議メンバー座談会@東京・新橋の居酒屋 (2)

2018.07.25

 子育てを終えたり、定年を迎えたりすると、「還暦同窓会」など昔の仲間が集まる機会も増えるようです。そもそもどうやって人を集めるのか? 参加する場合は、どんな話をしたらいいか? 久しぶりの再会に戸惑いもあるようです。読者を代表して6人のメンバーが居酒屋に集まり、和気あいあいと意見交換をした座談会のリポート。第2回は、「同窓会あるある」です。

同窓会座談会
写真手前左から時計回りに村松寛一さん、村尾基雄さん、菅谷要子さん、高田かおりさん、内海かおるさん、直井知廣さん

そもそもどうやって人を集めるのか

 高校の同窓会に出席して以来、1度も行ったことがないという村松さんには、一つの疑問がありました。

 「前の同窓会が約30年前。その後引っ越しなどで、お互いの連絡先がわからない。そうなると同窓会の誘いは当然ありません。幹事の人は、どうやってみんなの連絡先を入手しているのですか?」(村松さん)

 これについては、幹事を何度も経験している菅谷さんからすぐに答えが得られました。

 「私の場合は東京の区立中学出身で、当時は都立高校に学区制度がありましたから、進学先の高校の名簿を取り寄せて卒業生をピックアップしました。卒業後も先生と年賀状のやり取りをしている人もいるので、先生にも協力をお願いしましたね」(菅谷さん)

 さらに、内海さんからもこんな話が。

 「同窓会の後に知りましたが、SNSで母校の名前を検索すると、グループが作られている場合もあるみたいですよ」(内海さん)

  思いもよらない情報に、村松さんをはじめとする座談会のメンバーからは次々と驚きの声が上がりました。

親しい同世代だから深く話せる

 会話が進むと、やがて話題は「同窓会あるある」に。

 すると高田さんから、こんな話が飛び出しました。

 「私たちの年齢になると、親の介護の話題がよく出ます。そんなときに、こんなサービスもあるよとか、こんな制度があるから使ったほうがいいよとか、思わぬヒントが得られることがあります」(高田さん)

同窓会座談会

 「介護の話に限らず、ご近所や普段お付き合いしている方にはなかなか相談できずに抱えてしまうことって、たくさんありますよね。でも同窓会はそうじゃない。話しやすい雰囲気というのもありますけれど、住んでいるところがばらばらで、普段は付き合いがなくて、でも仲がいい。そんな間柄だからこそ、突っ込んだ話もできるのだと思います」(内海さん)


 「気がゆるむというわけではないですが、ありますよね。同じ年代だから悩みも似通ってくるし、どんどん深い話になるから意見や情報も交換しやすい」(高田さん)

 「世の中が便利になって、インターネットなどでも情報を得ることはできますが、同じ環境で時間を共にした人の実体験の方が、血が通っているから共感できますね」(菅谷さん)

 「男性の場合でも同じです。会社の悩みなどは、社内はもちろん、家族にも言いにくい。打ち解けて話ができる仲間が集まる場所ってすごく大事だと思います」(村尾さん)

 気のおけない仲間が集まる同窓会ですが、親しき仲にも礼儀あり。

 菅谷さんからは、こんな話がありました。

 「孫の話はやめようという方がいました。よその孫の自慢は面白くないからって」(菅谷さん)

 「参加者のなかには子どもや孫がいない人だっているでしょうから、気づかいの面でも必要なことかもしれないですね」(村松さん)

 ほかにも「病気の話はいいけれど、病気の自慢大会になるとつらい」「軽い気持ちで言ったことで、相手を怒らせてしまった」などのエピソードから、会話のマナーに気をつけたいという意見が多く聞かれました。

 また、同窓会が子ども同士の婚活の場になることもままあるそう。なかには子どもの写真を持参して「誰かいい人いない?」と、冗談半分、本気半分で聞いて回る人もいるようです。同窓会を“出会いの場”として活用する人もいるようで、これらに関しては「お互いの友情にヒビが入るのでは?」「純粋に再会を楽しめなくなりそう」といった意見も挙がりました。

参加者が気兼ねなく楽しめる同窓会とは

 普段は話しにくいことも気軽に話せて、実りも多い同窓会。楽しい場であればあるほど、当然会話も弾みます。村松さんは“楽しい同窓会”のカギは、幹事にあるのではないかと考えたようです。

 「私は同窓会にはほとんど出たことがないけれど、会社の最初の職場グループで毎年集まるときは、永遠の下っ端なのでいつも幹事を引き受けています。大変だけれど、そういう素振りを見せずに私が楽しんでいると、みんなも幹事に気をつかわずに楽しんでくれると感じます」(村松さん)

 同窓会の幹事を何度も経験している高田さん、菅谷さんからは、幹事のやりがいについて意見が出ました。

 「私は大がかりな同窓会の実行委員長を務めて、1年ほどの準備期間のあいだに12人の幹事同士がとても仲良くなりました。最初はシブシブやっていましたが、苦労の甲斐あって得がたい仲間ができてよかったですね。幹事は連絡から始まり、会場や食事、催し物の決定など、やることがたくさんあって大変ですが、みんなの笑顔を見ると幹事冥利に尽きますね。モチベーションになります。次に頼まれたときも断れません」(高田さん)

 「私が幹事をやったときには、お世話になった先生方もお誘いしました。公立の先生は転勤があるので、先生同士のつながりが途絶えてしまうことが多いみたい。心から喜んでくださって、私もうれしかったです」(菅谷さん)

 今まで同窓会には参加していたけれど、どちらかというと受け身だったという直井さんは、この話を聞いて同窓会への意気込みを語りました。

 「今まで幹事に任せきりでしたが、みなさんの話を聞いて、幹事をしてくれる人がみんなに楽しんでほしいという気持ちで同窓会に臨んでいることがよく分かりました。今日の話を参考に、これからは自分も同窓会の幹事の仕事に参画してみようと思います」(直井さん)

<参加したメンバー>
村松寛一さん(56)神奈川県
直井知廣さん(67)神奈川県
村尾基雄さん(52)千葉県
内海かおるさん(56)神奈川県
高田かおりさん(59)東京都
菅谷要子さん(74)神奈川県


「新橋・有薫酒蔵」の名物「寄せ書きノート」の由来を、座談会出席者に説明する、女将の松永洋子さん
<協力/有薫酒蔵~高校よせがきノートの店~>
http://www.shinbashi-yukun.com/


関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP