「50歳の壁」からが勝負、形が崩れた後に磨きがい

ヘア&メイクアップアーティスト 山本浩未さんに聞く「同窓会メイク」(2)

2018.07.25

 50代以降の「見た目」はどこで差がつくのか? 子育てや仕事に追われ、「見た目」をいつのまにか置き去りにしてしまった人もいるはず。でも、そんな年代だからこそ、大きく変化するチャンスなのだとか。「同窓会で二番目にキレイになるには・・・」(小学館)の著書もあるヘア&メイクアーティストの山本浩未さんが語る「50の壁の下り方」。同窓会メイク第2回。

――とはいえ子育てや仕事に追われて、おしゃれから遠ざかっていた人にとって、自分の「見た目」を改造するのは、なかなかハードルが高いのでは?

 私たちの年代って、会社勤めをしていたころは身だしなみに気を遣っていても、結婚して家庭に入ると家族の世話が最優先で、自分のおしゃれは後回しにしてきたという人が多いですよね。その結果、おしゃれの習慣を失ってしまったり、「もういいわ」とあきらめてしまったりする。

 でもそんな人ほど、同窓会をきっかけに、自分をキレイにする努力を始めてみてはどうでしょうか。なんとなくキレイになろうとしてもなかなか続かないけれど、同窓会というゴールがあれば、それまでの間くらい頑張れるでしょう。何もすごく頑張らなくてもいい。ちょっとした努力が、見かけに大きくあらわれてくるのが大人ですから。老化して形が崩れているからこそ、その崩れた部分をちょっと下着で整えたり、メイクで補ったりすることでとても印象が変わります。大人は全体のバランスが大事なので、メイクや服など1カ所をすごく頑張るよりは、全体的にちょっとずつ底上げしたほうがかえって素敵に見える。

 それにはまず意識を変えること。常に背筋を伸ばしたり、ちょっぴり口角を上げることを心がけるだけで、とても若々しく見えます。少しだけ口角を上げるのが難しかったら、すごーく上げちゃえばいいんです! 自分の意志で見た目を大きく変えることができるのが、大人の特権ですよ。

 かくいう私も50歳のころ、「50の壁」を感じたことがありました。体は疲れやすくなるし、いろいろと衰えていくし、「あとは下っていくだけか……」と思うと、絶望的な気分になりました。でもそんなとき、ちょっと自分を磨いてキレイにしたら、すごく元気が出たのです。自分の見た目に自分で合格点が出せると、どこへ行っても、誰と会っても引け目を感じなくてすむ。女性にとってキレイでいることは、大きな力になるんです。

 生きていれば必ず坂を下ることになりますが、そのときどきで、できるだけキレイでいようとすることで、下り坂を楽しみながら下りることができる。だからせっかく同窓会が開かれるなら、それをキレイになる機会としてとらえてほしいと思います。

(取材・文 長山清子)

山本 浩未(やまもと・ひろみ)
広島県福山市出身。資生堂ビューティークリエーション研究所を経て独立。シンプルでわかりやすいメイク理論が幅広い年代の女性から支持を得ている。「生活者としての女性のキレイ」をテーマに女性誌や広告だけでなく、トークショーでも活躍。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者。『おとなメイクは白・黒・赤だけでいい』など著書多数。

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