孫と毎日会っている人の3分の1が、「会う時間を減らしたい」と考えている。孫への年間支出では、5~10万円未満が最多数派を占める。こんな結果が、孫と祖父母とのつきあいについて、Reライフプロジェクトで実施したアンケートから分かりました。

「しつけは祖父母の仕事」
回答者のうち「孫がいる」は215人。このうち、「毎日会っている」(同居を含む)と答えた34人の中には、会う時間を「どちらかといえば減らしたい」「減らしたい」人が35%いた。その理由をみると、「一人でゆっくり 暮らしたい」「孫の家庭の都合に振り回され、我が家の予定を立てにくい」などの意見に加え、「中学生になり体力が増していて一緒に行動すると疲れる」「体(特に全身の関節)への負担が重すぎる。風邪等で具合が多少悪くても休めない。早く趣味や交際など、自分の楽しみに戻りたい」(60代女性)との切実な訴えもあった。
逆に、毎日顔を合わせている人のうち、「もっと会いたい」人は18%いた。「指導を徹底したい」「せっかくの大家族を生かして、それぞれの立場に応じた対応を学んでほしい」「孫の教育、しつけは祖父祖母がやらなければ」という答えが挙がり、さながら「教育じいじ・ばあば」の様相を見せている。

「孫育て」をめぐり、自分の娘や息子に対して不満があるかどうか聞いたところ、「ある」と答えた人は32%。その理由について、「言うことは正しいが、優しさがない。厳しすぎる」「こんなにかわいいのに、なぜしかるのか」という声がある一方、「甘すぎる」「毅然とした態度がとれない」という人も。また、孫の世話をしていることに対し、「感謝の気持ちがない」「頼りすぎ」「日中以外にも私に預けて行動している。家にいる時にもほとんど手伝わない」との不満も漏れた。
金銭面を挙げた人もいた。「孫を任せきりにして金銭負担もしない」「いつまでも娘づらするな。遊びやファッションに使う金があるのならもっと生活費を出せ」「交通費など、結構かかるし、パートを休んで手伝うので、収入も減るが、娘たちは全く気に留めていない様子」などストレスをためている様子もうかがえる。
高額出費は、孫育てで「自分が楽しい」から?
そんな孫たちへの過去1年間の支出を聞いたところ、最も多かったのは5~10万円未満で27%。次いで10万円~20万円未満の17%。3~5万円未満は14%、1~3万円未満は13%で、10万円未満はあわせて6割を占めた。50万円以上出費した人は全体の8%に当たる16人いたが、そのうち63%の10人が、孫育ての理由に「自分が楽しいから」を選んでいた。

逆に、経済的負担を挙げる人もあった。「孫との時間を減らしたい」と答えた人のなかには、「5歳の長男のほかに3歳、0歳の次男三男がおり、遊ぶのは結構体力がいるし、訪ねるときはそれぞれにお土産やプレゼントがいるので、経済的に大変。せめて手伝いをするときは、交通費だけでも子供たちが負担してくれれば、喜んでいくのだけど」との声もあった。
◇
アンケートは、6月8日~7月13日にReライフプロジェクトのwebサイト「Reライフ.net」で実施。孫が「いる」と答えた人は215人。年代別では、40代以下=1人、50代=28人(13%)、60代=118人(55%)、70代=58人(27%)、80代以上=10人(5%)。8月5日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】孫育て 本音を言うと… 」という記事にまとめています。
◇
Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらのページでご確認ください。
回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。
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