進化する「睡眠計」、どれを選べば良い?

マット型か、腕輪型か 4種のガジェットを比較

2018.10.12

 忙しい日々が続くと、ついつい、おそろかにしてしまうのが睡眠ではないでしょうか。寝る間を惜しんで仕事や家事、プライベートにいそしみ、つい寝不足に。それが体調不良の元となることもあるから注意が必要です。しかし睡眠時間を長くとったとしても、思うように疲れがとれなかったり、注意が散漫になって日中の集中力が続かなかったりします。睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の二つの状態があり、その両方をバランスよく、リズムよくとる必要がありそうです。

 最近は、こうした睡眠状態や睡眠時間をチェックできるガジェットなどが次々登場しています。スマートフォンと連携した手軽なものもあります。睡眠の質を良くするためには、まず、現状を知ることが重要です。自分がどのような眠りの時間を過ごしているのか確認してみませんか。

睡眠状態チェックに最適なマット型

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 マット型の睡眠計は、内部に組み込まれたセンサーによって睡眠中の身体の状態を詳細に計測してくれます。いびきの有無や心拍数も計測してくれるほか、入眠や起床を検知するとネットワーク対応電球を消してくれるなど、多機能な製品もあります。毎日しっかりと睡眠状態をチェックしたいなら、マット型がおすすめです。

タニタ スリープスキャン

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 シーツまたはマットレスの下に敷くだけで準備完了。寝ているときの睡眠の深さ・時間を計測し、睡眠状態を数値化して睡眠の質を客観的に教えてくれる睡眠計です。計測したデータを本体側で保存できるほか、Wi-Fiを使ってスマートフォンにデータを送信、健康管理サイト「からだカルテ」で一括管理および快眠のためのアドバイスをうけることができます。

スリープスキャン SL-511-WF2
¥44,265(税込み)

Withings (旧Nokia )Sleep(スリープセンシング&ホームオートメーションパッド)

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 いびき検出、心拍数追跡がついた睡眠サイクル分析ガジェットです。睡眠中に起きたとき(睡眠の中断)も計測して、その規則性から睡眠の質を判断。よりよい睡眠を得るためのアドバイスもしてくれます。無線LANルーターへの接続もカンタン。またIFTTTというオンラインサービスやネットワーク対応家電と連携させることで、起床時にエアコンの温度を上げる・コーヒーメーカーを起動してコーヒーといれるといったことも可能です。

Nokia Sleep ¥14,990(税込み)

出張先/旅行先でも頼れる腕輪型

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 睡眠計には、腕時計のように巻く携帯型もあります。その多くは純粋な睡眠計ではなく、日常の運動も記録する活動量計ですが、移動先でも活用できることから、睡眠計の機能だけ使うとしても価値はあります。ただしバッテリーが切れやすいため、頻繁な充電を必要とします。

Fitbit AltaHR

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 計測した心拍計と高精度モーションセンサーのデータを元に、2段階のノンレム睡眠と、レム睡眠の時間を記録して睡眠の質を可視化できます。睡眠を自動的に測定してくれるので、面倒な準備が不用なのもポイントでしょう。バッテリーの持続時間は約7日。デスクワークを続けているときに運動を促す運動リマインダー機能など、活動量計としても優れた機能を持ちます。振動によって起こしてくれるサイレントアラーム機能も、家族で起床時間が違う場合などに便利です。

AltaHR ¥19,025(税込み)

MISFIT RAY

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 こちらは、最大約6か月の電池寿命を実現した、着けっぱなしでつかえる活動量計です。その代わり、ディスプレイ部を持たず、計測データを確認するにはスマートフォンのアプリ画面を見るしかありません。しかし、どの計測器を使っても最終的にはスマートフォンが必要になるので、この割り切りかたがうれしい人も多いはずです。計測できる睡眠データは1段階のノンレム睡眠とレム睡眠と、専用の計測器からすると物足りない部分もありますが、お風呂の中までつけっぱなしでいい手軽さが何よりのポイントです。

MISFIT RAY ¥12,900(税込み)

※金額はすべて2018/9/25時点、Amazonより

取材を終えて
日々の活力を手にするためには、良質な睡眠が欠かせません。1日の1/3~4もの時間をかけておこなうルーチンだからこそ、質にこだわる価値があります。体重などを計測するのと同じく、睡眠時間や睡眠の質も計測していきたいものですね。

(取材・文 武者良太)

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