<連載> 今日から始める“ 腸” 寿生活Q&A

「便秘」が体に及ぼす影響は?

今日から始める“ 腸” 寿生活Q&A 第2回

2019.04.03

Q 「便秘」が体に及ぼす影響は?

A 全身に悪影響を及ぼします

 お腹が張って苦しかったり、下腹がポッコリ出てしまったり、便秘はつらいものです。

 便秘の問題はそれだけではありません。
 便は腸内に長くとどまるほど腐敗していき、有害物質が発生します。これまでは、有害物質が腸に悪影響を及ぼし、大腸の病気を引き起こすと考えられてきました。

 しかし近年は、有害物質が腸壁から吸収され、血流にのって全身に広がる可能性が指摘されています。そして肥満など代謝に関連するトラブル、うつや認知症など脳関連のトラブル、肌トラブル、免疫力の低下などを引き起こすと考えられます。


 自分が健康でいられるための一番の近道は、自分の身体についてよく知ること。
 健康の要とも言われている腸について“知っているようで知らない”素朴な疑問をQ&A形式でわかりやすくお伝えする連載の第2回。今回は「便秘」の影響についてです。

監修:辨野 義己 先生(べんの・よしみ)

国立研究開発法人理化学研究所 辨野特別研究室特別招聘研究員。農学博士。
酪農学園大学獣医学科卒、東京農工大学大学院を経て、理化学研究所微生物材料開発室長をへて現職。45年以上にわたって腸内環境学・微生物分類学の研究に取り組んでいる。テレビ出演をはじめ、「大便力」(朝日新聞出版)、「免疫力は腸で決まる!」(角川新書)、「整腸力」(かんき出版)、「大便通」(幻冬舎新書)「ウンコミュニケーションBOOK」(ぱる出版)、「ヨーグルト生活で『腸キレイ』」(毎日新聞社) 、「ビフィズス菌パワーで改善する花粉症」(講談社)、「べんのお便り」(幻冬舎)、「病気にならない生き方で、なる病気」(ブックマン社)など著書多数。

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