定年前後の男性たちはどんな生き方を描いているのかを探るため、朝日新聞Reライフプロジェクトは、主に50代以上の男性メンバーを対象に実施したアンケートを実施した。定年後の余りある時間を「どう過ごすか」に戸惑い、生きがいを探す「定年モラトリアム」とでも言う人がいる一方、会社の人間関係や責任から解放され、自由時間を楽しむ姿が浮かび上がった=図。


趣味や旅を楽しみたいが、お金に不安
「現役時代にできなかったことで改めて挑戦したいと思うこと」を挙げてもらったところ、7割以上の人が「やりたいこと」を具体的に寄せた。語学学習や楽器演奏、数学や古文や歴史の学び直し、留学・進学、資格取得、起業や会社経営、海外旅行などが多く挙がった。
一方、現在「よく行う活動」を聞いたところ(複数回答可)、運動・スポーツが146人(53%)で最も多く、読書や芸術鑑賞、テレビ・ラジオ鑑賞、旅行などが続いた=グラフ。
「誰といるとき」が楽しいか(自由記述)は、「友人」「仲間」が最も多く、次いで「妻」。「価値観や趣味が合う」や「理解者」というだけでなく、「価値観が違うから楽しい」人も挙げていた。「ひとり」が「気楽」も多かった。
「趣味や生きがいにお金を費やすこと」については、「老後の生活圧迫するような趣味は避けたい」「もっと旅行したいが、老後資金を考えると不安」などためらう声が目立った。「妻の意向も考慮しなくては」「一番の抵抗勢力は妻」との答えもあった。
アンケートは2019年1月から2月にかけて実施し、274人が回答。50歳未満9人(3%)、50~54歳29人(11%)、55~59歳58人(21%)、60~64歳61人(22%)、65~69歳58人(21%)、70~74歳38人(14%)、75~79歳14人(5%)、80歳以上7人(3%)。
◇
Reライフプロジェクトはさらに回答者の中から、「モラトリアム」期間を過ごす男性10人を選び、マーケティングライターの牛窪恵さんらとインタビューした。海外移住をするつもりが妻と意見が合わずに熟年離婚した80代の男性、趣味や生きがいが見つけられずに「自分探し」を続ける60代の男性……。その生き様を連載「昭和男 定年道半ば」にまとめています。
関連記事
あわせて読みたい
おすすめ記事
\ 学ぼう、参加しよう!ただいま募集中 /
講座・イベント
-
-
[受付中]石田純子さんの「大人世代の着こなし術」オンライン講座 読者モデル募集
2021/02/17
-
-
[受付終了]春のReライフフェスティバル@homeをリポートしませんか?
2021/02/09
-
-
[受付終了]”家事のモヤモヤ”どうしたら? 佐光紀子さんと考えるセミナー開催
2020/12/20
\ アンケート・モニター応募受付中! /
アンケート・モニター
-
-
[受付中]日本を代表するクリエイティブディレクター 佐藤可士和展にご招待
2021/02/22
-
-
[受付中]手仕事の楽しさを味わいませんか? 使いやすいミシンと手作りおやつ
2021/02/19
-
-
[受付中]人気スタイリスト石田純子さんに学ぶおしゃれの法則、室井滋さんのサイン入り絵本も
2021/02/12
これまでの活動をリポート
-
-
「家事の呪い」から自らを解き放とう 上手な減らし方のヒントがここに
2021/02/22
-
-
そろそろミュージカルを見たい 「パレード」4年ぶり再演への期待
ホリプロ
2020/12/25
-
-
コロナ禍の脳活、話して学んだ 今できる脳の健康習慣とは
サントリーウエルネス株式会社
2020/12/24