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団地を活性化するUR都市機構の新しい取り組み

団地の地域医療福祉拠点化について、読者会議メンバー3人が見学・座談会

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2019.12.20

 「町内のお祭りや子どもたちの行事がなくなった」「近所に誰が住んでいるかよくわからない」など、今、地域のつながりの希薄さに危機感を抱いている人は多いのではないでしょうか。そうした地域問題解決のヒントが、URの賃貸住宅団地にあると聞いて、Reライフ読者会議メンバーが現場を見学しました。
 訪れた場所は、横浜市旭区にある左近山団地。相鉄線の二俣川駅からバスの便も多く、高台にある緑豊かな団地です。

左近山団地見学・座談会

地方公共団体と自治会をつなぎ、連携を作る

 URは、1955年の設立以降、都市部及びその郊外部における住宅不足の解消のため、大規模な団地を多く供給してきました。当時ファミリー世帯として入居した団塊の世代の多くは今シニア世代となり、少子高齢化の進展はUR賃貸住宅も例外ではありません。UR都市機構では、少子高齢化等の社会背景やUR賃貸住宅団地の状況を踏まえ、団地が果たす役割を改めて考え、2014年度から団地の「地域医療福祉拠点化」に取り組んでいます。この「地域医療福祉拠点化」とはどんなものか、読者会議メンバーは、UR都市機構で事業に取り組む担当者に話を聞きました。

UR都市機構ウェルフェア総合戦略部・道田美菜子さん

UR都市機構 ウェルフェア総合戦略部 道田美菜子さん

 私たちUR都市機構では、2016年度からウェルフェア総合戦略部を立ち上げ、多様な世代の方々が生き生きと暮らし続けられる住まい・まちづくりを考えてきました。少子高齢化の社会背景に対応した施策を実施することにより、団地の活力がなくなってしまうのを防ごうという取り組みです。今、国では、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービスの提供体制「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。これは、概ね中学校区域をひとつの単位とした日常生活圏域に、医療、介護、生活支援・介護予防サービスの機能を整え、高齢者が必要なサービスを受けられるようにすることにより、たとえ、高齢になって介護が必要な状態となっても、今までと同じ住み慣れた住まいで暮らし続けられる状態を目指すものです。団地の「地域医療福祉拠点化」は、団地を地域の資源として捉え、この「地域包括ケアシステム」の考え方を団地を拠点として地域に展開していく、というものです。具体的には、URと地方公共団体が協力し、自治会や社会福祉協議会、大学、病院などの地域関係者と連携しながら、大きく分けて三つの取り組みを行います。一つめは医療、介護、子育て、地域交流などの機能を持つ拠点の充実、二つめは多様な世代に対応した居住空間の整備。高齢者に配慮して、一定のバリアフリー改修を施した健康寿命サポート住宅の供給や、生活上で困ったことを相談できる生活支援アドバイザーも配置しています。一方、若い世代向けにはイケアや無印良品と連携した住戸も用意。そして三つめは若者世帯・子育て世帯等を含むコミュニティー形成の推進です。

UR都市機構 神奈川エリア経営部 宮内明子さん

UR都市機構神奈川エリア経営部・宮内明子さん

 分譲と賃貸、合わせて4800戸の大規模団地である左近山団地を担当しています。大規模団地の抱える課題解決を図るため、全世代に向けた生活支援などのふれあい助け合いの機運が高まり、地域交流の拠点をつくることになりました。その中心になったのは、連合自治会と商店会、診療所の医師などのキーパーソンが2013年度に立ち上げたNPO法人『オールさこんやま』です。コミュニティーレストラン『ほっとさこんやま』を月〜土曜運営し、子どもたちの居場所作り、学習支援、イベントの開催、団地内の移動を支援する『おでかけワゴン』も運営しています。さらに、近隣の横浜国立大学の学生に団地に住んでもらい、地域活動に参加してもらう仕組みも実現させました。地域と地方公共団体をつなぎ、活動をサポートする役目をURが果たしています。

一つの商店、一つの団体ではできないことを、みんなで実現

 NPO法人 オールさこんやま 理事長 林重克さん

NPO法人オールさこんやま理事長・林重克さん

 オールさこんやまは、名前の通り、左近山連合自治会、社会福祉協議会、商店街連合会、民生委員児童委員協議会、そして中央診療所といった団体すべてでつくったNPOです。NPOの活動にはURさんも協力してくれています。左近山団地は、エレベーターのない棟も多く、高齢になると上階からなかなか出てこられないというのが課題でした。高齢者支援、子育て支援、そして地域コミュニティーの再生をしようということで、みんなで集まって何が必要かを話し合い、策を考えました。その一つがおでかけワゴンです。これはワンボックスの車が、週に1回、団地内を回り、会員登録した方の足になるというもの。ドライバーも添乗員も地域のボランティアです。そのほか毎月1回はイベントも開催しています。URさんも初めから会議に参加し、ワゴンにも車体広告を出してくれるなど、運営に協力してもらい、大変助かっています。

団地をふるさとにする、という考え方に共感

横浜国立大学 都市科学部 建築学科 3年生 藤澤太朗さん

横浜国立大学都市科学部建築学科3年生藤澤太朗さん

 横浜国大は旭区とURと連携して、地域支援活動をするという協定を結びました。「サコラボ」と名付けたまちおこしプロジェクトの旗のもと、団地に興味のある仲間と定期的に議論を行っています。僕は団地内の部屋を友達とシェアして住み、ほっとさこんやまで実施する飲み会イベント「サコノミ」など、いろいろな企画を実行。いろいろな大人たちと触れ合うことは勉強にもなり、団地の人も国大生なら……と受け入れてくれるようです。50年前に団地ができた時に連合自治会の人たちが「団地を第二のふるさとにしよう」という言葉を掲げていたと聞いて、今こそそれが必要だなと思っています。団地で生まれ育った同世代の人たちと、もっと関わっていきたいですね。

  • ほっとさこんやまで実施する飲み会イベント「サコノミ」
    大学生がプロジェクトの愛称とデザインを作成

座談会
URで実現した地域コミュニティーの再生 多世代が安心できる住まいのヒントに

【地域活動に関心のある読者会議メンバー】

  • 読者会議メンバー池田直美さん
  • 池田直美さん

     大学卒業まで大阪の団地に住んでいました。今も両親が住んでいますが、エレベーターのない5階建て上層階は空き家が多い印象です。私自身が10年間ケアマネジャーを務めるなかで、近隣の団地で階段の昇降に困る高齢の方も多く見かけました。そうした高齢の方にどんな対応をされているのか興味があります。

  • 読者会議メンバー猪坂郁子さん
  • 猪坂郁子さん

     足立区の興野町団地で生まれ、西新井第3団地で育ち、結婚して光が丘団地で子供を育て……自分の人生はすべて団地の中でした。団地内で近居する母に助けられて子育てしながらフルタイムで働けたことも含め、私にとって団地はかけがえのない存在です。

  •  読者会議メンバー穂満正治さん
  • 穂満正治さん

     還暦をすぎ、現在夫婦二人だけで、55世帯のマンション暮らしです。コミュニティー形成や幅広い世代に配慮した改修などは、団地とマンションで共通するものがあると思います。また、自分たちのこれからの住まいとして、賃貸の団地が選択肢になるのか、確認したいと思います。

 Reライフ読者会議メンバーの3人は、左近山団地では毎月第3日曜日に実施される「日曜ほっと」を見学。これは、普段はコミュニティーレストランとして営業している「ほっとさこんやま」を、子どもたちに遊びスペースとして開放するものです。開始時間前から小学生たちがどんどん集まってきて、入り口で名前を登録。その後は地域の人が提供したボードゲームや羽子板、コマなど懐かしい遊び道具を使ってにぎやかに過ごしています。「ゴム跳びなんて懐かしい」とメンバーの池田さんと猪坂さん。穂満さんは「電子ゲーム禁止」というルールに感心していました。その後、鮮魚店、豆腐店、総菜屋などが並ぶ商店街を抜け、緑豊かな敷地内を巡りました。

ほっとさこんやま
日曜ほっとに集まった小学生たち。おにぎりの提供もある

穂満 どこでも地域活動への意識が希薄になっているなかで、日曜日にこれだけのお子さんが集まって、それをボランティアの大人が見守る。コミュニティーレストランの運営資金もNPOとして確保されている。すばらしいですね。URさんの支援もあると思いますが、うまく機能していることに驚きました。こういう形は他の地域にも広まっていけばいいですね。

池田 日曜ほっとのように、子どもが、親や祖父母以外の大人と触れ合える機会は貴重ですね。私が現在暮らしているマンションでは、お互いに誰が住んでいるかもわからず、避難訓練などで顔を見るくらい。よその子を注意することも遠慮してしまいます。小さい子でもちゃんとあいさつし合えるようになってほしい。取り組みを参考にしたいです。

UR都市機構・宮内 今は忙しいご家庭も多いので、日曜ほっとに来るお子さんはとりわけボランティアの大人との会話を楽しんでくれています。

さこんやま団地・座談会風景

猪坂 私も子どもの頃に団地で育ち、今日、子どもたちがコマ回しやゴム跳びをしているのを見て、すごく懐かしい気がしました。昔はあんな風に大人に見守られながら生き生きと遊べたなあ〜と。運動会やお祭り、映画観賞会もあって。あの時代の良さを保ったまま、住居は改修して今風にきれいになって、今の暮らしに団地の良さを生かすことが可能なんですね。

UR都市機構・道田 地域医療福祉拠点化に取り組む団地には、生活支援アドバイザーがいまして、地域活動のきっかけとなるような、地域交流イベントを企画・開催しています。左近山で多世代が触れ合える場づくりをしているのもその一環です。生活支援アドバイザーは、高齢者の安否確認をしたり、足が悪くなって外出しづらいといった相談に応じたりしています。介護保険を利用した住宅改修の相談も含め、適切な対処をするために各所につなぐ役割を果たしています。

池田 私は今ケアマネジャーをしているのですが、介護保険の認定調査に伺うと、ご高齢で階段の上り下りが無理になり、外出できないという方が多いんです。地域の中で手助けし合えると安心です。実はうちの両親も高齢になったので、呼び寄せたいのですが、同居ではなく近くに借りるとなるとなかなかいいところがなくて。URでは入居の条件はあるんですか。

UR都市機構・道田 一定の収入要件をクリアすれば、年齢の制限はありません。また特定のエリアでは、ご家族の持ち家に近いUR賃貸住宅と近居する場合の家賃減額制度である近居割ワイドという制度もあります。

さこんやま団地・座談会風景

穂満 実際、自分が住むことを考えてしまうのですが(笑)、大人の交流の場や、一杯飲むようなところがあるといいですね。

UR都市機構・宮内 キッチン付きの集会所で、それぞれおつまみを持ち寄っての飲み会も盛んですし、ほっとさこんやまではビールもメニューにあります。ほっとさこんやまの2階はサロンになっていて、体操教室やカラオケなどのサークル活動もあるので高齢の方も含め世代を問わず参加されています。子育て世帯の交流の場としても機能しているんですよ。

穂満 安心しました(笑)。多様な年齢層が集まれる機会を、地域の人がURさんと協力して作っている。ここには団地ならではの良さがありますね。夫婦二人だけの今後の住まいとして団地という選択肢があるなと思いました。

猪坂 URさんと地域の皆さんが一緒になって積極的に活動していることには、目からウロコでした。続けるには自らやりたいという意思をもつことが大事なんだなと実感しました。

さこんやま団地
今年、住民投票で決まった団地のロゴマークが、外壁にペイントされていた

(企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局)

UR都市機構の取り組みについてさらに詳しく知りたい方はこちら
https://www.ur-net.go.jp/

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