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<連載> シネマのある人生(映画部)

総理大臣が記憶喪失? 社会風刺をきかせたコメディに大笑い

「記憶にございません!」/おとなの映画感想文

2020.04.22

 読者会議メンバーから映画レビューを募る企画に、2019年秋に公開された「記憶にございません!」(脚本/監督・三谷幸喜、主演・中井貴一)の感想が寄せられました。日本中にたくさんの笑いを届けてきた三谷幸喜監督作品。子どもの頃に誰もが一度は「もしも自分が総理大臣になったら……?」と想像したかもしれません。そんな空想から生まれた、三谷監督によるオリジナルストーリー。神奈川県の高井明子さんからは「筋書きの面白さはもちろん、三谷映画は俳優の適材適所の役柄が楽しい」といったコメントが届きました。

適材適所の俳優陣の演技が光る

 三谷映画の政治物。どんな内容なのか楽しみでした。記憶を無くした総理大臣の言動、風刺をきかせながらも、笑いどころはたくさん。真面目人間を演じたら右に出るものがいない中井貴一が、真面目に演じれば演じるほど笑いが出てくる。しっかりした強い女性が似合う小池栄子の表情のところどころに表れる可愛らしさ。彼女はきっと総理の味方になってくれるだろうと期待しながら鑑賞していた。
 筋書きの面白さはもちろん、三谷映画は俳優の適材適所の役柄が楽しい。石田ゆり子は不貞の妻でありながら、どこまでも可愛く、最後はいい人。初めて素顔を見たローリーのおどおどした態度。佐藤浩市は定番の「悪いけど筋の通った男」。意外に最後まで嫌な役回りだった草刈正雄。そして、絶対わからない天海祐希。見ていて笑えて、嫌な気分にならない娯楽映画だった。
(神奈川県 高井明子さん 60代)

現実社会の政治家への風刺が心に響いた

 面白くて少し悲しい話でした。物語自体は面白く、クスクス笑ったり大笑いしたり。庶民はずばぬけた天才や飛びぬけた人物をのぞんでいるのじゃない、少しずつでも現況を変えたり、考えてくれたりする人物を望んでいるんだ。うそをついてもいい、まるめこんでもいい、先を見据えて行動してくれたら、庶民の気がつかない未来を考え、気づいてくれたらと。先のことを考えてくれよ!それが政治家だろう!現実を顧みて心にしみました。
 また、同じ中井貴一なのに動作、しぐさで印象が変わるのを見て、私も気を配ろうと思ったのはいい付録でした。
(大阪府 辻中加代子さん 70代)

 このレビューは、読者会議メンバー限定モニタープレゼント企画の当選者に感想を寄せていただいたものです。

  • この連載について / シネマのある人生(映画部)

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