【読者会議】自分らしく リタイア生活

<Reライフアンケート>やっていること・やりたいことは?

2020.04.05

 仕事や子育てなどをリタイアした後は、どんな生活? 働き続ける選択も、趣味に生きる選択も、何もしない選択も……。第二の人生の送り方を聞いてみました。

家具作り 趣味高じ「木工所」

 シャ、シャ、シャ……。木材の目を見極め、カンナをかける。わずかな凹凸を確かめながら、真っ平らになるように削る。釘は使わず、パーツを組みあげて完成させる。構造を考え、製図し、実際に形になるのが何よりも楽しい。

 横浜市の佐藤栄治さん(70)は、趣味で家具作りを始めて15年。会社を早期退職したのを機に、「店にあるような立派な家具を自分の手で」とあこがれていた家具作りを習うことに。市内で家具職人が開いていた素人向けの講座に参加。カンナやノミの使い方、砥石(といし)の扱いなど初歩的なことから学んだ。「平面を作る」「直角を作る」といった課程も、それぞれ数週間~2カ月ほどかけて習得したという。

 講座の終盤にテレビ台を製作。佐藤さんの初作品だ。「自宅の家具と家具の隙間にぴったり収まるのもうれしかった。これまでのキットを使ったDIYとは全然違いました」と振り返る。

 2年半以上かけて講座を修了。講座で知り合った仲間7人と「木工所」を立ち上げた。電動カンナや机などを置き、仲間がそれぞれ自由に作業できる場所にした。

 佐藤さんの作品は20点を超えた。孫のために2段ベッドや勉強机を作ったこともある。去年はほぼ1年かけ、リビングに置くテーブルを製作。妻も「お抱えの家具師がいる」と喜んでいるという。

 年1回の地域のイベントでは木工体験のワークショップを開いたり、作りためた作品を展示・販売したりもしている。今後は修理や小物作りを請け負うのが目標だ。以前、「木工所」を訪れた人に頼まれて茶道具の修理をし、とても喜ばれたからだ。「この趣味が人の役に立つなら自分もうれしい」

佐藤栄治さん
昨年ほぼ1年かけて作った自宅リビング用のテーブル(手前)。奥のいすは以前作ったもので、製作前にはミニチュア(テーブル上)で出来具合を確かめる=横浜市

物書きしながら異業種交流

 退職した14年前、エッセーを書いたり川柳を作ったりするサークル「企業OBペンクラブ」に入会しました。月に数回ある会合で発表し、批評し合っています。小説もこれまでに6編書きました。
 でも、やっぱり一番の楽しみは、会合後の懇親会です。現役時代には接点のなかった人たちと出会うことができました。理系の人の科学的なものの見方や、異業種の苦労話など、知らなかった世界が新鮮です。
(神奈川県 清水勝さん 74歳)

解放感味わってから地域へ

 5月に退社予定です。やりたいことは「スキンヘッドにする」「会社と縁を切る」「ハローワークに行く」の三つです。
 今の会社への愛着はありますが、いったん仕事をさっぱり忘れて解放感を味わいたい。悲しいことに私の場合「就職」ではなく「就社」だったので、自分に何ができるのか分かりませんが、知識や経験を生かせればと思っています。できれば技術系の防災士として地域活動に参加したいです。
(宮崎県 伊藤信政さん 67歳)

「やらないこと」をやりたい

 早期退職からまもなく1年。やりたいことがあって辞めたわけではなかったので、自分自身何だかもやもやしていた。「辞めて何するの?」と言われたこともある。みんなきっと「やらないこと」への罪悪感があるからに違いない。
 辞めてからは「ダラダラした生活」をしたいと思っていたが、実際は家族もいて家事もあるのでなかなかかなわない。「やらないこと」をやる、というのもなかなかいいのでは。
(岡山県 作田智恵子さん 56歳)

リタイア後やっていること・やりたいこと

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。

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