リタイア後はどう過ごしたい?どう過ごしてる? 「第二の人生」の楽しみ方は

Reライフ白書with読者会議

2020.04.22

 リタイア後の自由時間は、8万時間とも10万時間ともいわれます。この貴重な時間を、あなたはどう生きますか。Reライフ.netの読者に「仕事を辞めた後、やりたいこと(やっていること)はありますか」と質問したところ、8割以上が「ある」と答えました。旅行やボランティアなど、「第二の人生」を積極的に楽しもうとする姿が際立ちました。

旅先で案内板を見るシニア夫婦

留学、ミュージカル、ボランティア……飽くなき挑戦

 早期退職して2年たったという愛知県の50代男性は、フィリピンへの英語留学を実現させ、「“積ん読(つんどく)”している大量の図書の読破」を実行中だという。
 20年前に55歳でリタイアした大阪府の女性は「75歳のミュージカル女優です」と書いた。きっかけは、朝日新聞で『シニア世代がミュージカル挑戦』という記事を読んだこと。「子役から若者役から60代70代の役。主役も何回か演じました」

 特技を生かしたボランティアをしているという人も。「夫と2人で、アコースティックギター&ハーモニカで伴奏ボランティアをしています」と書いたのは、愛知県の60代女性。「高齢者サロンやデイサービスを訪問して、参加者と一緒に歌い、笑い、楽しい時を過ごしています」。
 東京都の70代男性は、NGOで手紙の英訳をしているほか、NPOで寄贈された車いすの修理・整備をして、東南アジアの国々に届ける活動をしている。「何か社会のためになることをすれば、生きがいも見いだせると思う」

「生涯現役」で刺激受け、認知症予防にも

 元気なうちは働き続けようとする「生涯現役」の意見も多かった。契約社員として働いている兵庫県の60代男性は、「ハッピーリタイアの人生もいいけれど、体に無理のない程度に働いて、給料がもらえて社会と接点を持ち続けられる。刺激を受けることが、認知症の予防にもなると思う」という。
 「定年退職後は、犠牲にしてきた家族のために時間を使うと決めていた」というのは、香川県の70代女性。両親の介護に孫の世話もすることになり、「きれいごとでは済まない大変な時間」だったというが、「結構忙しいが充実した毎日。趣味や旅行に制限が出るが悔いはない」と思いをつづった。

 「60歳で会社を定年退職したら和歌山県に移住したい」という大阪府の50代の男性は、移住体験ツアーに参加。「仕事で培った技能を地域のために使いたい」と書いた。「愛車のオートバイで日本各地に散在する古墳をできる限り巡ってみたい」(岐阜、50代男性)、「ボランティア活動や、次世代育成の活動の支援をしたい」(東京、50代女性)など、50代の人たちは「第二の人生」を心待ちにしている声が多かった。

けがや病気、“まさか”の定年延長?

 しかし、計画通りにはいかないことも。約2年前に仕事を辞めた宮城県の60代女性は、「歌と絵とダンスをやって楽しく過ごすと決めていた」。歌と絵は楽しんでいるものの、ダンスは足腰を痛めてしまって休んでいて、「やりたいこととできることは違う」と痛感しているという。東京都の70代男性も「突然脳梗塞になり、計画が狂った」。

 さらに、定年延長への戸惑いの声も寄せられた。大阪府の60代男性は「65歳で雇用延長が終わって夏にはリタイアだと思っていたら、70歳まで延びるみたい。またまた5年延びるのは、うれしいような悲しいような気分」と胸の内を書いた。

仕事、介護、家事……リタイアできない現実

 一方、リタイア後にやりたいこと、やっていることが「ない」と答えた人たちの思いはさまざまだ。自由記述で目立ったのは、「それどころではない」という厳しい現実。東京都の50代男性は「これまで家族のため、生活のために仕事をしてきた。自分からやりたいことをした経験がない」と吐露した。
 「親の介護があるので他のことができない」(長野、50代女性)、「遠距離介護で時間がない」(大阪、60代女性)など、家族を介護している人も多かった。「そもそも主婦の場合、リタイアなんてできない」(埼玉、50代女性)という意見もあった。

 アンケートは、2020年1月31日~3月5日にReライフプロジェクトのwebサイト「Reライフ.net」で実施。有効回答は920人(男性53%女性47%)。年代別では49歳以下11%、50代30%、60代41%、70代16%、80代以上3%だった。

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