<連載> あの人の腸活

生島ヒロシさんに聞く腸活 快便は「体の中からのお便り」

病気を遠ざける大腸の整え方とは

2020.04.24

 「21世紀は腸の時代」とも言われ、とくに腸内細菌の多くがすむ大腸の役割や、全身の健康と大腸の関係が注目されています。ヘルスケアアドバイザーなどの資格を取得し、芸能界随一の健康通である生島ヒロシさん(69)に、腸内環境を整える秘けつなどを聞きました。

フリーアナウンサーの生島ヒロシさん

いい便は健康の証し、気持ちも落ち着く

 月曜から金曜まで毎朝22年間続いているラジオ番組「生島ヒロシのおはよう定食/おはよう一直線」は、5700回を超えてこれまで欠席ゼロ、遅刻は2回(笑)。番組のコーナーでは各方面のさまざまなお医者さまや専門家から、ためになるお話をうかがって、僕自身もおかげさまで若いときより健康を実感しています。ここ3年ほどは風邪もひいていません。

 健康に関するいろんな情報を先生方から得て、僕が心がけているのが、「腸内環境を整えること」「体を冷やさないこと」の二つ。いろんな病気をはねのける力となる基本です。

 とくに大事なのは、便秘をしないことです。僕は便を「体の中からのお便り」と呼んでいて、きれいなウンチが出るかどうかは健康のバロメーター。ちゃんと出すものを出して、それがハッピーな便だと、落ち着いた気持ちで仕事に臨めます。いいお通じがあることによって頭がさえて、肝が据わると言いますか、トラブルがあってもデンと構えることができるんですよ。メンタルへの影響も含めて、腸内環境は全身の健康の質を保つための基礎だと感じています。

食物繊維を意識 ヨーグルトは毎日

 以前の僕は胃腸が弱かったんですけど、腸内環境を整えるようにしてからは、便の方は毎日すっきり絶好調です。そのために気をつけているのが、食事面。大好きな和食をとるようにアドバイスを受けたので、おみそ汁や魚、納豆などをよく食べていますね。

 意識してとっているのは、発酵食品と食物繊維。ビフィズス菌の入ったヨーグルトを1日1個は必ず食べるようにしています。ただ、仕事が忙しいとジャンクフードを食べることもありますし、食事だけから必要なものを摂取するのは現実的に難しい。ビフィズス菌は、加齢とともに減るそうだし、専門医の話ではたくさんとってもとり過ぎということはないそうなので、積極的に補給していますよ。

 そして、体の調子が落ちてきたなと思ったら、まず体を温めるようにしています。お薬を飲むより先に、カイロを腰やおへその辺りなどに貼ることによって、全身を温めてピンチを脱してきました。さらに、ビフィズス菌などのエキスをサプリでプラスしてあげると、調子がもどっていきます。体をあまり動かさない仕事の方は、とくに体が冷えがちなので、ぜひ試していただきたいと思います。

フリーアナウンサーの生島ヒロシさん

外出自粛中でも家では適度な運動を

 年齢のわりに肌がきれいとか若いとか言われると、男性の僕でもうれしいですね。腸内環境が悪いと、女性は化粧していても肌に出てしまうそうです。僕は酒やたばこをあまりやらなかったのと、腸内環境に気を使っていることが、今の肌の良い状態につながっているのかもしれません。 

 体を動かすことも、腸内環境や健康のために、常に意識しています。若い頃のように無理はせず、ストレスにならないレベルで楽しみながら、継続できるような運動をとり入れています。現在は新型コロナの影響でジムには行けないのですが、筋力や柔軟性を落とさないように、家でストレッチや軽い筋トレを続けています。つま先立ちをしたり、腹筋をやったりしていますね。

 外出の自粛などで皆さんも大変だと思いますが、あまり悲観的に考えすぎないことも大切です。体をきちっと整えれば、きっと前向きな気持ちになれるはずです。ぜひ家の中でも、体を動かすことを続けてください。

腸内フローラを意識し、人生の質を上げよう

 以前に炭水化物を制限した食事を続けた時、便秘になった体験があるんです。のどに小骨が突き刺さったようなイライラ感が常につきまとい、ふだんから便秘の人は大変だなと思いました。

 やはり腸内環境を整えて、お通じもしっかりしているとマイルドな気持ちで人に接することができ、脳も元気になります。今はストイックすぎることはせずに、食事や運動のほど良いバランスを心がけていますね。

 自分の生活習慣を変えようと思っても、パーフェクトを望むとかえってプレッシャーになってしまいます。70%ぐらいの気持ちで意識を高めておくことで、元気な70代、80代でいられるんじゃないかなと。

 腸内には、ビフィズス菌などの善玉菌、ブドウ球菌などの悪玉菌、そして日和見菌があり、善玉菌を優位にして日和見菌を味方につけることが大切だと、専門家の先生にききました。善玉菌の代表のビフィズス菌は、食物繊維を分解して体に良い物質を出してくれるそうです。そんな知識も身につけて、いい便が出るように日々心がけていれば、健康の質や人生の質も120%、130%になるのではないでしょうか。

 腸内環境を整えることは、免疫力アップにもつながると思います。基本は、体に優しいものや発酵食品、食物繊維の多いものをとって、おなかを温めること。ときには目的に合わせてビフィズス菌などのサプリもプラスすると、おなかの中の助けになると感じています。

  • 生島ヒロシ
  • 生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)

    フリーアナウンサー

    1950年、宮城県生まれ。TBSアナウンサーとして活躍後、89年に独立。TBSラジオの平日早朝の生放送をはじめ、数々のTV番組やCMに出演。著作・講演多数。東北福祉大学客員教授。

  • この連載について / あの人の腸活

    日頃から大腸を意識し、食や暮らしの改善に取り組む著名人に、私たちのお手本になる「腸活」への取り組みを取材。年齢を感じさせず、いつまでもアクティブな生活を送る「あの人」の元気の秘密に迫ります。

関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP