<連載> 専門家のお悩み相談室

家事が得意ではありません ストレスを感じない考え方を知りたいです

家事研究家・佐光紀子さんが読者の疑問に答えます(4)

2020.06.15

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が長引き、家事の負担が増えた人も多いことでしょう。頑張りすぎて笑顔が消えてしまっては本末転倒です。上手な「手抜き術」や家事分担のコツを学びませんか。Reライフ読者会議メンバーの疑問に、『もう「女の家事」はやめなさい』などの著書がある家事研究家・佐光紀子さんが答えます。

家事が苦手

Q:千葉県の50代女性からの質問

 毎日忙しくしていて、家事も得意ではないので、常に家事ができていないのがストレスになっています。考え方を変えることで、ストレスが減ったり、効率よく家事をこなせたりできるとうれしいです。

A:佐光さん「『やめられる家事』を探してみませんか」

 家事講座をすると、参加した人たちに「どの家事がいやですか?」と聞きます。そして、どうしてその家事がいやなのか、理由も真剣に考えてもらいます。人によって、必要だと思う家事、苦手だと感じる家事は違うからです。
 どこが苦手か、何がつらいかわかったら、まずは「この家事が苦手」「これがしんどい」と理由と共に家族に言ってみてはどうでしょう。「私がやらなければ」と黙って抱え込まずに、家族に打ち明けてみることで、つらい家事から逃げるヒントが出てくるかもしれません。

 家事でストレスを感じるなら、「やめられる家事」を見つけて、やめてみるのも一案です。インタビューの後編「『家事の常識』にとらわれていませんか?」では、家事の棚卸しの方法をご紹介しています。上手に家事を手放していきましょう。
 家族が生活していく上で大切なのは、あなたご自身と家族みんながごきげんで過ごすことだと思います。自分からきちんと家事をやりたい人はしたらいい。でも、ごきげんでいられないくらい家事が負担なら、やめられるものはやめてみましょう。家族に助けを求めたり、外注したりする手もあります。

<他にもこんな声が寄せられました>

  • ・家事をすると、家族に嫌な顔をされたり、嫌みを言われたりする上、さらなる家事を要求されます。気持ちの上で、立ち直りたい時のヒントを得たい。(東京、50代男性)
  • ・配偶者と二人だけの生活になって十数年経過しました。初めのころは私の方が多忙なこともあり、すべてを相手に任せておりましたが、近年私に時間的余裕ができたために可能な範囲で分担しているつもりです。現状での分担のやり方が妥当なものなのか、また普段の生活の中でどの程度まで家事を簡略化できるのかについても示唆を得たいと思います。また家事を義務的でなく楽しみながらやる考え方や手法があれば教えてほしいです。(神奈川、60代男性)
  • 佐光紀子
  • 佐光 紀子(さこう・のりこ)

    家事研究家、翻訳家

    1961年、東京都に生まれる。1984年、国際基督教大学を卒業。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に携わったあと、フリーの翻訳者に。ある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2002年、『キッチンの材料でおそうじするナチュラルクリーニング』(ブロンズ新社)を出版。以降、掃除講座や執筆活動を展開中。

  • この連載について / 専門家のお悩み相談室

    「第二の人生」を生きていく上で、誰もが様々な課題に直面します。Reライフ読者会議のメンバーから寄せられた悩みや疑問を皆で共有し、解決のヒントを専門家に教えてもらいます。

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