<連載> ありがとうの手紙

タンさん、教えてくれてありがとう ベトナムの青年から学んだ「平和論」

渡辺えりさんからのメッセージ 「ありがとうの手紙」を読んで

2020.07.09

 感謝をつづった手紙を募集したところ、読者会議メンバー・安藤知明さん(大阪府・70代)から手紙が寄せられました。若いころ、ベトナムの青年に出会ったことで「平和」と真剣に向き合えたと語る安藤さんに、俳優の渡辺えりさんからメッセージが届きました。

ディスカッションする大学生

タンさんへ

 タンさん、君に出会わなければ、平和についてこんなに考えることはなかったと思います。1967年、ベルギー・ユイ市の大学で初めて顔を合わせた時、「北ベトナムから来たタンです。日本は平和でいいですね」と開口一番言いましたよね。その時、君が「平和」に力を込めて言ったのが、今でも耳に残っています。

 毎夜飲みながら、「どうしたら平和が訪れるのか」「どうしたら平和をつかまえることができるのか」など、侃々諤々(かんかんがくがく)議論しましたね。君は戦争でお父さんを亡くし、弟さんまでをも亡くしていただけに、本当に真剣に平和の到来を願っていました。

 平和は一人ひとりの心の中にあるのだから、対話によってそれを引き出そうと、「ダイアログ」を他の国から来ていた人たちとやってみましたね。私はそのお陰で、「俺が平和を引っ張りだすぞ!」なんて意気込んでいたものです。

 今、コロナ禍で世界は殺伐としています。これって平和ではないですよね。タンさん、ベトナム戦争を終わらせるため君が学んだ「平和論」を、ポスト・コロナの世界でも活用してみませんか。みんなの心の中に平和は確実に存在します。タンさんの出番です。

 末尾になりましたが、新型コロナウイルスにかからぬよう万全の対策を講じてください。
(大阪府 安藤知明さん 70代)

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渡辺えりさんからのメッセージ

  • 渡辺えりさん
  •  未来の夢のため来日していたベトナムからの留学生など、若者たちがコロナ禍で帰国せざるを得ないと聞きます。仕送りをするはずが、逆にベトナムの家族から借金して帰国する人、飲まず食わずで空港まで歩く人もいると聞きます。何とか支援できないのでしょうか。コンビニや定食屋さんで働くベトナムの方たちも真面目な働き者が多いですよね?コロナ禍の今だからこそ、支え合っていけないでしょうか?

  • 渡辺 えり(わたなべ・えり)

    劇作家 俳優 演出家

    山形県出身。劇作家・演出家・女優、歌手として各方面で活躍中。2017年4月から朝日新聞生活面の「ひととき」を読んで感じたことをつづる「渡辺えりの心に残るひととき」を連載中。8月5日~9日に、書き下ろし作品を盟友木野花と共同演出する二人芝居「さるすべり~コロナノコロ~」に出演予定(会場:座・高円寺1)。続いて、8/21~23には尾上松也との二人芝居「消えなさいローラ」(会場:本多劇場)を演出、出演。

  • この連載について / ありがとうの手紙

    大切な方への感謝を手紙につづってみませんか?読者会議メンバーに「ありがとうの手紙」の投稿を募集しました。この連載は、俳優の渡辺えりさんが読者から届いた手紙を読み、メッセージを寄稿してもらう企画です。

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