<連載> 動画でわかる!自宅でできるかんたん健康レッスン

二次健康被害を招く「孤食」 離れていても楽しく食べるには

筑波大学・久野譜也さん監修 リモート時代の「健幸」食卓術(3)

2020.07.31

 コロナ感染拡大の影響で、外出自粛やリモートワークも長期化しています。健康維持にとって運動不足の解消とともに大切なのが「食」の問題です。筑波⼤学⼤学院教授の久野譜也さんが監修し、リモート時代の健康的な食事法をまとめた動画を紹介します。第3回のテーマは「孤食」を防ぐカギとなる、リモート食卓のススメ。オンラインツールを活用すれば、離れて暮らす家族と一緒に食卓を囲むこともできます。

久野先生からのワンポイントアドバイス

 外出自粛ムードが続き、1人で食事をする「孤食」が社会問題となっています。孤食が長引くと低栄養になりがちで、寝たきりにもなりやすい。

 自粛期間中、ある自治体の協力を得て、60~80代の600人を対象に調査をしましたが、「自粛前より会話が減った」という人が6割強おり、その中の半数近くの人が「明るく楽しい気分で過ごせなくなった」という状況がわかりました。なかには「物忘れが気になるようになった」との回答もあり、今後、認知症につながることが心配されます。

 そこで提案したいのが、離れていても家族と楽しく食事がとれる「親子リモート食卓」。パソコンのオンラインツールなど、新しい技術を活用することで、料理中から食事まで話をしながら、遠方に住む家族とまるで同じ空間で食卓を囲んでいるような時間が過ごせます。

 人は年を取ると体と心が弱くなりがち。フレイル(虚弱)から要介護の状態に進まないようにするには、食事と運動と社会参加が大切です。バランスの取れた食事に加え、家族や友人と楽しみながら食卓を囲むと、フレイル予防として効果があります。

 なかなか遠方に行きにくい時期ですので、ぜひオンラインツールをうまく活用し、楽しい時間を共有してください。

  • 久野 譜也
  • 久野 譜也(くの・しんや)

    筑波大学大学院教授

    1962年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科教授(スポーツ医学)。中高年の筋力運動、サルコペニア肥満、健康政策などを研究。同大学大学院博士課程医学研究科修了。東京大学教養学部保健体育科助手、ペンシルベニア大学医学部客員研究員などを経て、2011年より現職。大学発ベンチャー「(株)つくばウエルネスリサーチ」を起業。著書に『60歳からの「筋活」』(三笠書房)、『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』(飛烏新社)など。

  • この連載について / 動画でわかる!自宅でできるかんたん健康レッスン

    動画をみながら、自宅で手軽にできる体操をしてみませんか?健康維持に役立つ、専門家によるワンポイント解説も紹介しています。

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