「おときさん、楽しいひとときをありがとう」距離を超え、笑って泣いて

加藤登紀子さんとReライフ読者会議メンバー20人が、オンライン交流会

2020.07.22

 朝日新聞Reライフプロジェクトは7月15日、加藤登紀子さんをゲストに招き、オンライン交流会を開催しました。抽選で選ばれた、アメリカ・カナダの海外3人を含む読者会議メンバー20人が参加。加藤さんのギター演奏で一緒に「百万本のバラ」を歌ったり、ライブの裏話を聞いたり。「一人ひとりの存在感がすごい。遠くても近くでお会いしたようでうれしい」と加藤さん。アットホームな交流会になりました。

読者会議メンバーオンライン交流会with加藤登紀子さん

 オンライン交流会は、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用。参加者には6月28日に、東京・渋谷区のBunkamuraオーチャードホールで開かれた「加藤登紀子 55th Anniversary concert 2020『未来への詩(うた)』with Yae」のテイクアウトライブ(オンラインライブ配信)のチケットをプレゼントし、事前に視聴してもらいました。

最初のコンサートができるのはおときさんしかいない

 参加者が「おときさーん」と呼びかけると、「はーい」と加藤さんが画面に登場。「皆さんの緊張をほぐすため、私の部屋に今朝咲いたハイビスカスをどうぞ。花はすぐ散るという人がいるけど、散るのが命の終わりじゃないのよ」と大輪を画面に。リモートならではの趣向と心遣いに参加者の緊張もほぐれ、交流会がスタートしました。

読者会議メンバーオンライン交流会with加藤登紀子さん

 音楽イベントの自粛が続く中、先陣を切って1000人規模のライブを開いた加藤さん。1カ月前、緊急事態宣言が解除された一瞬に開催を決めたといいます。「1週間後だったら、もっと迷ったかもしれない。大切な1日を天からいただいた」
 ライブにも行った東京の長田和子さんは「直接見て泣いて笑って、コンサートは客席とステージが一緒につくるものだと思いました。この状況で最初のコンサートをできるのはおときさんしかいなかった。腹のくくり方が違う」と絶賛。

おときさんの言葉に自分たちの人生を重ねた

 「一番幸せと感じられたときは」という東京の塩澤千津子さんの質問に、加藤さんは「幸せって紙一重。つらいところから立ち上がっていくときに、人間の美しい瞬間がある。だから、私が一番幸せだと思うのは、一番つらいときかもしれない」
 5年前に夫を亡くし、不安を感じているという塩澤さんは、「悲しいときが頑張れるときと思って頑張っていきます」。加藤さんは「頑張って」と優しく声をかけた。

 加藤さんは「戦時中の1943年に私が生まれ、『あなたは良いときに生まれた。あなたがいたから頑張れた』と母に言われた。最悪のときこそ最高の幸せに向かうぞという気持ちでいたい」と母の話も紹介。
 アメリカ・オレゴン州の坂林美和子さんは「私も子どもたちがいたから頑張れた。海外にいるからこそ日本人としての心を感じています」。27年前に渡米し、米国人の夫と離婚後も残り、子育てをしてきたという。加藤さんは、「自分の人生をどう物語っていくか、海外で生き抜く人の心の中には強さがある。あなたも強そうよ」

「百万本のバラ」を一緒に歌い 「エアハイタッチ」も

 参加者に、今回のコンサートで一番好きな曲を聞いたところ、「百万本のバラ」とともに、「未来への詩」「この手に抱きしめたい」という最新曲が同数で1位に選ばれた。

読者会議メンバーオンライン交流会with加藤登紀子さん

 「未来への詩」は、遠い過去から送られてきた音楽という宝物を次の未来へと送り届けたいとレコーディング。「この手に抱きしめたい」は4月13日、新型コロナが一番大変だった時期に心によぎった思いを歌にしたという。加藤さんがギターを手に「この手に抱きしめたい」を歌い始めると、涙ぐむ参加者も。

 交流会は1時間の予定でしたが、加藤さんが「全員とお話しましょう」と呼びかけ1時間半に延長。5人へのサイン入りCDプレゼントでは、思いあまって6人分引き、6人当選とするハプニングもあり、画面には笑顔があふれた。

読者会議メンバーオンライン交流会with加藤登紀子さん

 最後は「加藤登紀子さんと一緒に歌いたい」という声にこたえ、『百万本のバラ』をギターで弾き語り、画面越しに「エアハイタッチ」。「もっともっとお話ししたかった。また再会したいです。元気でね」と加藤さん。参加者は「おときさん、ありがとう」と大きな声で感謝を伝え、交流会を終えました。

  • 加藤登紀子
  • 加藤 登紀子(かとう・ときこ)

    歌手・女優

    1943年生まれ。「ひとり寝の子守唄」「百万本のバラ」「知床旅情」などのヒット曲で知られる。女優として映画「居酒屋兆治」のほか、声優としてアニメ「紅の豚」にも出演。11月下旬以降は、大阪(29日)、横浜(12月2日)、東京(同26、27日)などで「加藤登紀子 ほろ酔いコンサート2020」を開催予定。

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