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本は最期まで人生のよき相談相手 死ぬまで本を読もう

「100歳まで読書『死ぬまで本を読む』知的生活のヒント」を読んで/連載・ひとことブックレビュー

2020.07.30

 読者会議メンバーからブックレビューを募る企画に「100歳まで読書『死ぬまで本を読む』知的生活のヒント」を読んだ感想が届きました。山口県の藤原信男さんは「本は、問えば生き方を教えてくれる師であること」を学んだそうです。

読者会議メンバーが読んだ本

  • 100歳まで読書「死ぬまで本を読む」知的生活のヒント
  • 100歳まで読書「死ぬまで本を読む」知的生活のヒント
     (著)轡田隆史/出版:三笠書房

     朝日新聞の夕刊1面コラム「素粒子」を8年間担当し、100万部突破の大ベストセラー『「考える力」をつける本』を著した筆者が、「年を重ねたなりの、成熟した本の読み方、楽しみ方」を提案します。

読書で得られる「知的な雰囲気」を目指したい

 今回、おすすめ本ということで、「100歳まで読書」を読んだ。本書は、老若男女にもっと本に親しむためのヒントや知的生活のヒントが平易な口調で語られ、わかりやすく読みやすい。
 冒頭の「死ぬまで本を読むぞー!」は初っぱなから著者の思いが伝わってくる。本は最期まで人生のよき相談相手になってくれると書いてある。これまで、あまり本を読んでこなかったが、楽しみ方として、そういう側面もあるのだと、気づかされた。
 読書家で、長くメディアの世界で生きて活躍された著者が、長い人生経験のなかで読まれた感動の本をエピソードを交えて紹介されていて、それらの本にも興味を持った。本を読むことで得られる「知的な雰囲気」を今からでも目指したい!と前向きに考えさせられた。
(愛知県 綾部敏子さん 70代)

私の「最期の本」、何になるのか楽しみ

 私は「晴歩雨読」で、天気の良い日はウォーキングや山歩き、雨が降る日は読書と健やかに楽しく過ごしています。現在72歳、余命約28年と思っていて、与えられた時間でどんな読書をしたら良いのか、と考えていましたところ、この「100歳まで読書」に出会いました。
 この本でヒントを得ました。ちょっとした工夫や発想の転換で、成熟した本の読み方・楽しみ方ができること。本は、問えば生き方を教えてくれる師であるということなどです。
 第1章に「なぜ死ぬまで本を読むか」という問いが投げかけられています。本は最期まで人生のよき相談相手になってくれるということが答え。また、精神を若々しくする最高の秘訣(ひけつ)についても述べられています。その秘訣は「感動する」だそうです。
 これから出会う本で、もっと感動を得たい。そして最期の本が何になるのか、楽しみにして過ごしていきたいと思います。
(山口県 藤原信男さん 70代)

寝たきりでも車椅子でも、読書によって「精神」は歩みを続ける

 闘病中の私にとってできないことが増えました。それでも主人のおかげで自然の中で花や鳥を感じる時間ができたなぁと思っていましたが、この本の中に、読書によって「精神」は元気よく歩くことができるとありました。
 寝たきりの人も、車椅子の人も、読めば精神が永遠に向かってスタスタ歩いていくと記されていました。なんと素敵な文でしょう。心に深く落ちてきました。
 この本でさえ、読む時のお天気や空気感、体調によって、感想が違ってくることも我ながら面白い発見でした。
 時刻表を片手に……という見出しに亡き父を思い出したり、beの読み方伝授が記されていたりで、「一粒食べて二度おいしい」本でした。めぐり合わせていただきありがとうございました。
(大阪府 宮崎郁子さん 60代)

  • この連載について / ひとことブックレビュー

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